ここまでの議論を全部繋げると、4話は「一本の事件」を追う構成ではなく、同じ時間帯に都市の各所で起きている"事件の後始末"を見せる群像劇が一番しっくりくる。
だから主人公を固定せず、各キャラクターが「どう事件を消化しているか」を一巡して、最後にまた一つのテーマへ収束させる構成を考えた。
第4話(仮)
テーマ
「流れは戻る。人はまだ戻れない。」
04-A 『再始動』
登場人物
- 澪
- 真琴
- ナギ
- レイカ
内容
物流コンベア、エレベーター、配管が次々と再起動する。
都市が再び息を始める。
その裏でB-19は立入禁止。
4話のテーマ提示。
04-B 『傷跡』
登場人物
- 澪
内容
通勤途中。
黒海を見る。
幼少期の事故。
3話ラスト。
現在。
黒海が澪の記憶を呼び起こす。
事件は終わっていない。
04-C 『居場所』
登場人物
- 悠人
- 避難民
内容
避難民受入。
仕事。
住宅。
苦情。
怒号。
助かった人々にも生活がある。
「命を救う」と「人生を救う」の違いを悠人が知る。
04-D 『現場』
登場人物
- ボルド
- ナギ
- 整備員
内容
保護中のボルド。
昇降局の設備を見る。
解析班では分からない異常を経験だけで見抜く。
ナギの認識が変わり始める。
「違法工作屋」ではなく
「現場技術者」。
04-E 『引き継ぐ』
登場人物
- ヒナセ
- 外壁民
内容
ボルド不在。
誰も決められない。
ヒナセが判断する。
若いリーダー誕生。
「ボルドなら」ではなく
「私はこうする」。
04-F 『仕事』
登場人物
- セナ
- カイ
内容
アンカー整備。
ドリルクロー整備。
次の出動準備。
セナは傷跡を抱えたまま機体へ向かう。
カイはもう仕事モード。
事件の消化方法の違いを描く。
04-G 『責任』
登場人物
- 澪
- セナ
内容
短い会話。
判断した人。
実行した人。
互いに「苦しい」とは言わない。
それでも前へ進むしかないことを確認する。
04-H 『すれ違い』
登場人物
- セナ
- ヒナセ
内容
初めて顔を合わせる。
ヒナセはセナを覚えている。
セナも気付く。
しかし謝罪もしない。
責めもしない。
仕事が優先される。
4話では決着を付けない。
04-I 『流れる』
登場人物
- 全員
内容
それぞれの日常。
物流。
工事。
学校。
市場。
病院。
黒海。
都市は流れ続ける。
最後は澪。
静かに都市を見る。
「また始まる。」
ここで4話終了。
この構成で気に入っている点
一番大きいのは、3話と構造が反転していること。
3話は
全員が一つの事件へ向かう。
4話は
一つの事件から全員がそれぞれの日常へ戻っていく。
つまりベクトルが逆。
これは「事件の話ではなく、世界が事件を消化する話」というコンセプトと一致する。
一つだけ追加したいシーン
実は、もう一つ欲しい。
04-J『空席』(仮)
登場人物
- 悠人
- 澪
- (避難民または職員)
内容はすごく地味。
避難民名簿。
削除された住所。
「B-19」
「転入済」
「行方不明」
「死亡推定」
ただ事務処理をするだけ。
誰も泣かない。
誰も叫ばない。
でも事件が制度の中へ組み込まれていく瞬間を描ける。
これは『バベル』という作品ならではのシーンになる。
現時点では、この全10シーン前後くらいがちょうどいい密度だと思う。
その後、各シーンの比重を見ながら統合したり分割したりしていけば、4話全体のリズムも自然に整っていくはず。