04-E『傷跡』監査・最終修正指示書
1. 対象
『統合管理シート_第4話_04-E「傷跡」_決定稿_v1.0』
監査で確定したA-01からA-05を反映する。
2. 基本条件
- 改訂版はv1.1とする。
- 管理状態「確定」、本文状態「決定稿」を維持する。
- 04-Eの中心変化、場面構成、内面語、記憶描写、生活描写、終結、象徴ビジュアルを維持する。
- 監査対象外の本文、セリフ、演出、美術、画像生成条件を変更しない。
- 澪の主観と作品世界の客観的事実を明確に区別する。
- 五千名超の居住登録者全員を、所在未確認者または回収不能者として扱わない。
- 未確認者数、避難者数、死亡者数を新たに確定しない。
- 澪がB-19を日常的に現地観測していた設定は維持する。
- 本文の「(この人たちはもう沈んだ)」「(わたしは、何をしているんだろう)」は変更しない。
- 記憶内の人物、両親、遺体、事故詳細を新たに開示しない。
- 修正内容を、概要、人物認識、本文、世界設定、連続性、リスク管理、AI再読込用要約へ一貫して反映する。
- 修正後は全文を省略せず出力する。
3. M-01 五千名超と所在未確認者を分離する
修正理由
現行本文では、B-19の居住登録五千名超の全員が所在未確認で、全員について回収見込みがないように読める。
第3話では避難所への収容が始まっている。一方、避難・移送記録が選別局の関連データへどの程度連携されているかは未確定である。
そのため、以下を区別する。
- 五千名超:B-19全体の居住登録規模
- 避難・移送記録:照合中
- 所在未確認者:照合で所在を確認できていない対象
- 回収見込みなし:沈下区域内に残ったと推定される未確認対象に関する表示
- 正式な死亡認定:本シーンでは行わない
本文の修正
現行部分:
端末に居住データが表示される。
(5000名超)
澪。
端末から一覧を確認する。
居住登録。
五千名超。
所在確認。
未確認。
回収見込み。
なし。
以下へ置き換える。
端末に居住データが表示される。
(5000名超)
澪。
端末から一覧を確認する。
居住登録。
五千名超。
避難・移送記録。
照合中。
所在未確認者。
一覧。
回収見込み。
なし。
後段の公式表示は、対象範囲が所在未確認者一覧であることが分かるようにする。
現行:
端末。
公式表示は変わらない。
所在未確認。
回収見込み、なし。
修正後:
端末。
所在未確認者一覧の公式表示は変わらない。
所在未確認。
回収見込み、なし。
管理項目の統一方針
以下のような記述は使用しない。
五千名全員の所在が未確認である。
B-19登録者全員に回収見込みがない。
以下の意味へ統一する。
B-19には五千名を超える居住登録がある。避難・移送記録との照合は継続中で、所在未確認者が残っている。所在未確認者一覧には「回収見込みなし」と表示されるが、これは五千名全員の死亡または回収不能を意味しない。
修正対象
- 3-2「シーン概要」
- 3-3「視点人物が知っていること・誤解していること」
- 4-2「感情変化」
- 4-4「情報開示」
- 5-2「展開」
- 5-5「次シーン接続」
- 6「シーン本文」
- 7-3「言外の意味」
- 7-4「言わなかったこと」
- 9-2「新規に発生した設定」
- 9-3「技術動作」
- 9-5「資源収支」
- 9-6「整合確認事項」
- 13-2、13-5
- 14「R-01」
- 15「未解決事項」
- 17「AI再読込用要約」
R-01の修正方針
R-01は以下の内容へ更新し、状態は「解決」を維持する。
「居住登録五千名超」を、五千名全員が所在未確認・回収不能・死亡確定したという意味に誤読する可能性がある。
対応:
五千名超はB-19全体の居住登録規模とする。避難・移送記録との照合は継続中で、所在未確認者一覧を別に表示する。「回収見込みなし」はその一覧の対象に関する表示であり、五千名全員の死亡確定ではない。
4. M-02 「一件ずつ確認」を分類別抽出・照合へ修正する
修正理由
12,842件すべてを澪が一件ずつ手作業で確認したという記述と、端末支援による分類別抽出・照合という設定が矛盾している。
本文では、分類されたデータの中から人物や生活の記録が個別に浮かび上がる構成とする。
統一する基本表現
居住、物流、保持対象、接続などを分類別に抽出・照合し、その中に残る個々の人物や生活の記録を確認する。
修正対象
3-2「このシーンが存在しない場合に失われるもの」
現行:
失われた住民、店、設備、通勤路を一件ずつ確認する行為
修正後:
居住、物流、設備、通勤路などを分類別に抽出・照合し、その中に残る個々の人物や生活の記録を確認する行為
4-4「視聴者へ新たに開示する情報」
現行:
B-19の消失後処理は、居住、所在、回収見込み、学齢、世帯、高齢者、物流、保持対象、接続を一件ずつ確認する作業である。
修正後:
B-19の消失後処理は、居住、所在、回収見込み、学齢、世帯、高齢者、物流、保持対象、接続などを分類別に抽出・照合し、その中に残る個々の人物や生活の記録を確認する作業である。
4-6「実行可能な選択肢」
現行:
確認ボタンを押し、B-19関連データを一件ずつ確認する。
修正後:
確認ボタンを押し、B-19関連データを分類別に抽出・照合し、必要な対象を個別に確認する。
R-11
R-11は「解決」を維持し、対応欄を以下へ更新する。
「一件ずつ」という残存表現を削除し、分類別抽出、対象照合、端末支援、その中での個別確認として全項目を統一する。
本文のスクロール、人物写真、店、設備、昇降路の描写は変更しない。
5. M-03 澪の主観的責任と客観的事実を分離する
修正理由
澪が制御落下の判断と解析に関わり、強い責任を感じていることは確定している。
ただし、
- 澪一人がB-19を沈めたわけではない
- 住民の生死と未確認者の内訳は確定していない
- 「自分が消失を生んだ」という認識は澪の罪悪感を含む主観
である。
3-2「キャラクターアーク上の役割」
現行:
人間が人間として生き、死を扱われる都市を目指して選別局で働く澪が、B-19を黒海へ沈めた自分の職務と、その原点にある傷との自己矛盾へ接続する。
修正後:
人間が人間として生き、死を扱われる都市を目指して選別局で働く澪が、B-19を黒海へ沈める判断と解析に関わった自分の職務と、その原点にある傷との自己矛盾へ接続する。
4-5「シーンが示す矛盾」
現行:
その澪が関わった判断によって、多数の人間が遺体回収も困難な黒海へ沈んだ。
修正後:
澪は、自分が関わった判断によって、救出できなかった人々を回収困難な黒海へ沈めたように感じている。ただし、住民の生死と所在の確定内訳はまだ判明していない。
5-3「転換点」
現行:
澪は、B-19を業務上処理したのではなく、自分が防ごうとしてきた種類の消失を再び生んだ可能性と接続する。
修正後:
澪には、B-19を業務上処理したのではなく、自分が防ごうとしてきた種類の消失を再び生んだように思える。その認識は澪の主観であり、住民の生死や責任範囲の客観的確定ではない。
7-3「言外の意味」
「わたしは、何をしているんだろう」の本音欄を以下へ修正する。
選別局へ入った理由、B-19を黒海へ沈める判断と解析への関与、記録と更新、生活継続のすべてが、澪の中で矛盾している。
その他の統一
以下のような客観断定を避ける。
澪がB-19を沈めた。
澪の判断で多数の住民が死亡した。
澪が同じ消失を再び生んだ。
以下の意味へ統一する。
澪はB-19制御落下の判断と解析に関与した。
澪は、自分が救出できなかった人々を黒海へ沈めたように感じている。
それは澪の責任感と罪悪感を含む主観である。
修正対象
- 3-2
- 4-2
- 4-3
- 4-5
- 5-3
- 7-3
- 8「人物状態更新」
- 14「R-04」
- 17「AI再読込用要約」
本文の内面語は変更しない。
6. M-04 澪のB-19現地観測歴を正しく分類する
判定
澪がB-19を日常的に現地観測していたことは、既存設定として扱う。
第2話には以下がある。
- 澪は現地観測員としてB-19に詳しい
- 平時から住民メモ、地図、避難傾向、生活情報を収集している
- 「ここに老人多い」「蒸気漏れあり」というメモがある
- 老人、子ども、通路、生活風景を記憶している
- 写真と未反映の現地観測メモを保持している
9-1「使用する既存設定」
以下を追加する。
澪は現地観測員としてB-19を日常的に訪れ、住民、生活情報、通路、避難傾向、設備状態を観測していた。住民メモ、手書き地図、写真、「ここに老人多い」「蒸気漏れあり」などの記録を保持している。
出典:
第2話『選別』
9-2「新規に発生した設定」
既存設定と04-Eで具体化された設定を分ける。
既存設定として扱い、9-2から除外する内容:
- 澪がB-19で住民、老人、子ども、通路、生活、蒸気漏れ配管を観測していた
- 住民メモ、写真、生活情報を保持していた
04-Eで具体化された確定内容として残すもの:
- 澪が利用していた特定の店とパン屋がある
- 特定の蒸気漏れ配管を移動上の目印にしていた
- 老朽遮断弁の更新要望を知っていた
- B-19の昇降路を毎朝の通勤動線として利用していた
- 個別の夫婦や高齢者と会話した記憶がある
本文の以下の内面語は変更しない。
(この夫婦、話聞いたことある)
(このおじいさん、話してくれたな)
(わたしがたまに買い物してたお店)
(お昼ご飯買うパン屋も)
(目印にしていた蒸気漏れの配管も)
(新しくしてくれって言ってた老朽化した遮断弁も)
(わたしも毎朝通勤してた)
AI再読込用要約でも、澪とB-19の関係を偶発的な一度の訪問として扱わない。
7. M-05 夜の構造解析室の人員状態を修正する
確定内容
- 朝から澪の周囲で作業していた職員は、交代や退勤でいなくなる。
- 澪の周囲の席は空く。
- 榊真琴は構造解析室の離れた位置に残っている。
- 真琴は本文の画角へ入らず、会話もしない。
- 澪の周囲では端末ファンと換気音だけが目立つ。
- 選別局または構造解析室全体が無人になったとは扱わない。
3-5「主場所」
現行:
夜までに周囲の職員が退室し、澪だけが残る。
修正後:
夜までに澪の周囲で作業していた職員は交代や退勤によっていなくなり、周囲の席が空く。構造解析室の離れた位置には真琴が残っているが、本文の画角には入らない。
3-5「空間構造」
真琴の配置を以下へ修正する。
真琴は構造解析室の離れた位置に残っているが、本文中の画角には入らず、確認先としてのみ存在する。
3-5「環境状態」
人の密度を以下へ修正する。
朝は複数の職員が勤務している。夜は澪の周囲の席が空き、離れた位置に真琴だけが残る。
本文
現行:
澪。
室内を見る。
周りにいた選別局の職員は、誰もいなくなっている。
残っているのは、端末ファンと換気の音。
修正後:
澪。
室内を見る。
朝から澪の周囲で作業していた選別局の職員は、交代や退勤ですでにいない。
周囲の席は空いている。
構造解析室の離れた位置には真琴が残っているが、澪の画角には入らない。
澪の周囲に残っているのは、端末ファンと換気の音。
真琴のセリフ、姿、追加のやり取りは挿入しない。
その他の修正対象
- 3-5「主場所・空間構造・環境状態」
- 3-6「非登場だが影響する人物」
- 5-2「展開」
- 6「シーン本文」
- 9-5「資源収支」
- 13-1、13-3
- 17「AI再読込用要約」
8. 変更履歴
以下を追加する。
| 版 | 日付 | 変更内容 | 変更理由 | 確定者 | 影響範囲 |
|---|---|---|---|---|---|
| v1.1 | 2026-07-20 | 04-E監査に基づき、五千名超の居住登録と所在未確認者の範囲、データ処理方法、澪の主観的責任、B-19現地観測歴の分類、夜間の構造解析室人員状態を整理 | 避難済み住民との連続性を確保し、澪の主観と客観的事実、既存設定と新規具体化を区別するため | ユーザー確定/監査反映 | 概要、人物認識、本文、世界設定、技術、連続性、リスク、AI再読込用要約 |
管理情報の更新版をv1.1へ変更する。
9. 修正後の再監査項目
- [ ] 五千名超がB-19全体の居住登録規模として統一されている
- [ ] 避難・移送記録との照合が進行中として扱われている
- [ ] 所在未確認と回収見込みなしが五千名全員へ適用されていない
- [ ] 避難済み住民の存在と矛盾していない
- [ ] 正式な死亡者数や未確認者数を新たに確定していない
- [ ] 「一件ずつ確認」という矛盾した表現が残っていない
- [ ] 12,842件は分類別抽出・照合と端末支援で処理されている
- [ ] 澪の罪悪感が作品世界の客観的事実へ昇格していない
- [ ] 澪が制御落下の判断と解析に関与した事実は維持されている
- [ ] 本文の内面語は変更されていない
- [ ] 澪の日常的なB-19現地観測歴が既存設定として分類されている
- [ ] 店、パン屋、遮断弁、毎朝の昇降路利用が04-Eでの具体化として整理されている
- [ ] 夜に澪の周囲は無人になるが、構造解析室の離れた位置に真琴が残っている
- [ ] 真琴のセリフや直接登場が追加されていない
- [ ] カメラ、記憶、生活描写、終結、象徴ビジュアルが変更されていない
- [ ] 監査対象外の文章が書き換えられていない
- [ ] 更新版と変更履歴がv1.1へ統一されている
修正後の全文を受け取ったら、元のv1.0との差分を確認し、監査完了か再監査する。
04-E『傷跡』追加修正指示書・確定版
修正目的
04-E『傷跡』決定稿v1.1の再監査で確認された、書式上の誤りと、客観情報・澪の主観の区別が不十分な記述を修正する。
今回の修正は既存の監査結果を変更するものではなく、v1.1内の仕上げ修正として扱う。
修正の基本条件
- 指定した2か所以外は変更しない。
- シーン本文、セリフ、内心、人物配置、演出、美術、画像生成条件は変更しない。
- 版番号はv1.1のままとする。
- 新しい設定や解釈を追加しない。
- v1.1内の書式・表現整理であるため、変更履歴は追加しなくてよい。
F-01 箇条書き記号の重複を修正する
修正対象
9-2「新規に発生した設定」
修正理由
Markdownの箇条書き記号が重複している。内容の変更ではなく、書式上の修正である。
修正前
- 澪が利用していた特定の店とパン屋がある。
修正後
- 澪が利用していた特定の店とパン屋がある。
F-02 「回収不能な現実」を澪の主観へ戻す
修正対象
7-3に記載された、次の内心に対する「意味」の欄。
(この人たちはもう沈んだ)
修正理由
現行記述では、「回収不能」が作品世界において確定した客観的事実であるように読める。
この時点で客観的に示されている情報は、以下までである。
- 対象者は所在未確認者一覧に含まれている
- 端末には「回収見込みなし」と表示されている
- 実際の生死および個々の所在は確定していない
- 澪はその表示を見て、対象者がすでに死んで黒海へ沈んだものとして受け止めている
したがって、客観情報と澪の主観を分離する。
修正前
公式には所在未確認でも、回収不能な現実を死として受け止めている
修正後
所在未確認者一覧の「回収見込みなし」という表示を、澪が内心で死として受け止めている
維持する記述
シーン本文の内心、
(この人たちはもう沈んだ)
は澪の主観として成立しているため、変更しない。
修正後の確認項目
- [ ] 9-2の箇条書き記号が重複していない
- [ ] 「所在未確認」が公式上の状態として維持されている
- [ ] 「回収見込みなし」が端末上の表示として扱われている
- [ ] 死亡および回収不能が客観的な確定事実になっていない
- [ ] 「もう沈んだ」は澪の主観的な受け止めとして維持されている
- [ ] 指定した2か所以外は変更されていない
- [ ] 版番号がv1.1のまま維持されている
以上の修正と確認が完了すれば、04-E『傷跡』の監査完了候補とする。修正後の全文を再確認し、指定箇所への反映と意図しない変更がないことを確認した時点で監査完了とする。