かなり良い。05-Zは現状でも成立してるし、むしろ05-Yまでの人間関係の積み上げを、再び設備側の因果へ戻す回として機能してる。
ただ、今のままだと前半が「計画作成→日程調整」、後半が「弁の下見」という工程列になりやすい。面白くするなら事件を足すより、M17の発見を05-Zの中心変化として前面に出すのが一番効く。
既存正本では、FW-F03-M17は外壁側が05-Tで実際に使った系統であり、05-V時点ではボルドだけが新設配管を見て「あいつらの系統」と察していた。一方、都市側の澪・レイカはそこまで到達していない。F-03の暫定運用も正式再開ではなく監視条件付きのまま。 F-03補助保守かご停止事象_調査報告
だから05-Zで、
「図面では封止」
↓
現物は接続されている
↓
根元弁が開いている
↓
「現在使用中だね」
となるのは、かなり大きい。
05-Zの中心は「下見したら、知らない系統が生きていた」にする
タイトル『下見』はそのままでいい。
開始時には、
明後日の試験を失敗しないために、図面と現物を照合するだけ。
のつもり。
終了時には、
試験対象系統の中に、図面上は存在しない“現在使われている枝”があると分かる。
これが中心変化になる。
そうすると05-Zは地味な準備回じゃなく、
「試験計画を現場へ持っていったら、計画の前提そのものが古かった」
という回になる。
しかもBABELらしい。B-19でも、設計図と現場構造の乖離や非登録配管が問題だった。 資料集_20261004
05-Zではそれを、もっと日常的な保守業務として再演できる。
一番面白いのは、M17を「怪しい配管」にしすぎないこと
今の、
レイカ「こんな立派な設備ができてる」
澪「しかも、M17の根本弁は開いている」
レイカ「現在使用中だね」
はいい。
ここで、
「誰がやったの?」
「違法配管だ」
「調べよう」
まで行かない方がいい。
レイカにとってまず問題なのは、
「図面が使えない」
こと。
だから続く、
「封止状態のはずが図面に反映されてないなんて」
は方向として合ってるけど、厳密には逆。
図面には「封止」と反映されている。
現場変更が図面へ反映されていない。
なので例えば、
レイカ「ナギに言っとく。封止扱いの枝が生きてる。図面が更新されてない」
の方が明瞭。
澪の、
「自由に配管分けすぎだね」
は残してもいい。少し乾いた言い方で、B-19で非登録流路を扱った彼女らしさも出る。
ここで「断水のお知らせ」がかなり効いてる
これ、実はかなり良い仕掛け。
管制室では単に、
ナギ「明後日から4日。13時から16時まで」
だった。
現場へ行くと、それがもう紙になって貼られている。
つまり、
二人が机上で決めた試験が、もう他人の生活を止める予定になっている。
しかも、そのすぐ後でM17の使用中配管を見つける。
この順番が強い。
「断水のお知らせ」
↓
使用中なのに図面にない枝
↓
その枝の先には、読者だけが知っている外壁民の生活がある
になるから。
05-Wを知る読者は、M17の先で、
- 水を飲んだ
- 顔を洗った
- ポリタンクを満たした
- シャワーを浴びた
ことを知ってる。
都市側の二人は知らない。
だからこの場面はもっと活かしたい。
俺なら一言だけ追加する
M17を見つけたあと、レイカが図面へ書き込みながら、
レイカ「この枝も、断水対象に入る」
程度。
澪が、
「……使ってるなら、誰かいるってことだよね」
とまでは言わせない方がいい。そこまで行くと察しすぎる。
むしろ、
澪「使用中なら、下流条件も確認しないと」
くらい。
業務として正しい言葉が、読者には怖く聞こえる。
これはBABEL向き。
4日間の試験日程は、「予備日」を意識するともっと自然
現在、
レイカ(うまくいけば二、三日で終わる…)
に対して、
ナギ「明後日から4日」
になる。
矛盾ではない。むしろ運用側が余裕を取ったと読める。
だったら、ナギらしく一言入れるといい。
ナギ「明後日から四日押さえる。三日で終われば一日は返す」
これかなりナギっぽいと思う。
レイカの技術見積りは2〜3日。
ナギは運用側だから4日確保。
技術者の予定と運用者の予定の違いになる。
ただし4区間A〜Dを1日1区間でやる設計なら、逆に「四日」がそのまま必要になる。その場合はレイカの「二、三日」を、
(うまく重ねられれば三日。普通にやれば四日――)
くらいにしてもいい。
どちらにするかは、試験計画側で固定した方がいい。
朝のレイカはかなり良い
ここ好き。
過去の文書を参考にして、思ったより早く完成形になりつつある。
05-Yでは一人で作るのではなく、澪・ボルド・ナギから意見をもらった。
05-Z朝には、その共同作業をレイカ自身が文書へ落とす。
『支え』からちゃんと続いてる。
さらに、
冷めたコーヒー
底に溶け残った砂糖
やたら甘い
もいい。
14歳なのに仕事だけ見ると完全に技術職員だけど、飲み物は雑に甘い。
ここはレイカの年齢を説明せず出せる。
生活設定でもレイカは、定時起床・チェックリスト型でありながら、二度寝や朝食を急ぐような子どもの抜けがある。休日は電子工作や小型昇降模型を作る。 F-03補助保守かご停止事象_調査報告
なので終盤の、
レイカ「電子工作とか。模型作ったり」
も設定とかなり綺麗につながる。
ただ、一箇所だけレイカの勤務時間を確認したい
05-Yで19:23まで澪宅にいた翌朝。
05-Zでは、
「早朝」
「早めに出勤」
としている。
これは不可能ではないけど、レイカは14歳なので、具体時刻を決めるときだけ注意。
例えば05-Yで20時前後に帰宅、十分睡眠、翌朝7時台前半くらいなら普通に成立する。
逆に5時台出勤みたいにすると、若年職員の勤務管理と衝突しやすい。
だから現状の「早朝」「早めに出勤」程度に留めて、正確な始業時刻はまだ固定しないのがいい。
澪が先に一人で現場を回っているのも良い
ここ、
澪「午前中で、だいぶ現場を見て回った」
「図面と違う部分が多い」
で、05-Yの夜の関係性から翌日の仕事へ戻ってる。
しかもレイカが計画書を作り、澪は先に現物を見る。
役割分担が自然。
レイカ=図面・計画
澪=現物照合
になっている。
05-Vでも澪は「まず現場を見たい」と言っていたので、性格的にも一貫してる。
ボルドがいないことも、むしろ使える
現状、
レイカ「おじさんは?」
ナギ「別の現場かな」
「応答なし」
で終わる。
これ、後半のM17発見と組み合わせると効く。
その配管が何なのか一番知っている人間だけ、その場にいない。
05-Vではボルドだけが新設系統を見て「あいつら」と気づいていた。
05-Zでは、
- 澪
- レイカ
だけでM17を見る。
ボルド不在。
これ、偶然だけど非常に良い。
だから「応答なし」を削らない方がいい。
むしろ読者に、
ああ、今ボルドがいたらまずいな
と思わせられる。
終盤の日常会話も残したい
レイカ「何するの?」
澪「だらだらする。あとは買い物とか」
これがいい。
前シーン05-Yで、
一人の食事は寂しい
という話をした二人が、翌日は、
一人の日をどう過ごすか
を話してる。
澪も今度はレイカへ聞き返す。
「レイカは?」
ここは小さいけど関係が進んでる。
05-Y以前なら、澪は答えて終わってもおかしくない。
相手の生活にも興味を返すようになった。
だからこの雑談は、試験下見の途中に置く意味がある。
ただし、その直前がM17というかなり不穏な発見なので、少しだけ間を置いた方が自然。
例えば、
HV-001まで確認。
二人は一度、配管の陰へ腰を寄せる。
レイカは記録を見直す。
問題点にはM17も加わっている。レイカ「澪は明日休みだったね」
くらい。
問題は消えていないまま、仕事の合間に雑談する。
この作品らしい。
一番推したい追加はこれ
ラストを単に、
圧力計の数値を控えていく
で終わらせるより、M17をもう一度最後に残す。
例えば、
二人は上流から下流へ戻りながら、圧力計の値を一つずつ記録する。
レイカはM17の前でも足を止める。
図面の「封止」の記号に線を引き、横へ小さく書き足す。使用中。現物確認。
その先の配管を、水が流れている。
これならかなり強い。
05-Zの開始では古い図面を見て、
「穴があるとすれば、この古い図面かな」
と思っている。
終了時には実際に、
図面の穴を一つ発見して、書き換える。
タイトル『下見』にも合う。
しかも読者は、その「使用中」の先に05-Wの暮らしがあることを知ってる。
05-Zの構造を一言でまとめるなら
試験のために現場を確認する
↓
現場を確認したことで、試験計画そのものが新しい問題を抱える
これが一番面白い。
今の案は土台がかなりいい。
新事件は足さず、M17を「単なる図面差」ではなく、この回で見つかる重要な現実として一段強くするのを推す。
修正版、かなり良くなった。添付のレイカ提出版 v1.1と作者用 v1.1まで照合すると、05-Zの役割もかなり明確になっている。
結論としては、シーン構造はこの方向でいい。ただし決定稿にする前に、因果上重要な修正が3点ある。特に1点目は必須。
1. 「明後日はここからだね」は修正した方がいい
ここが一番重要。
M17を発見した直後なのに、
レイカ「明後日はここからだね」
とHV-001から予定どおりA区間を始める前提に戻っている。
でもレイカ自身の提出計画では、M17に現用接続があった場合、CだけでなくA・Bも停止影響の再評価対象になっている。用途不明接続を確認せずA・Bをそのまま実施しない設計になっている。 F03_区間通水保圧試験計画書_レイカ提出版_v1.1
作者用でも同じで、A・Bは上流供給を止めるためM17への補給も止まり得る。M17発見後は影響再評価が必要、と明記されている。 F03_区間通水保圧試験計画_作者用対応知識管理_v1.1
だからここは、むしろ計画が現物によって崩れたことを見せるチャンス。
例えば、
レイカ「ここがAの上流境界。予定では明後日ここからだったんだけど」
澪「M17の影響確認が先だね」
レイカ「うん。場合によっては順番も変える」
くらいがいい。
もっと短くするなら、
レイカ「予定では明後日、ここから」
M17を書き込んだ記録を見る。
「……予定では、だけど」
でもいい。
これはかなり効く。
05-Zの中心である、
「計画を現場へ持ってきたら、現場によって計画の前提が変わった」
がここで完成する。
2. 「現在使用中」の根拠を画面に一つ置きたい
現状は、
澪「しかも、M17の根本弁は開いている」
レイカ「現在使用中だね」
となっている。
でも厳密には、弁が開いていて配管がつながっているだけでは、現在流れているとは限らない。
作者用資料でも情報段階を明確に分けている。
- 配管が延びている → 現役かどうか未確定
- 流れ・周辺接続まで確認 → 使用中らしいと判断可能
- さらに追跡 → 設備の存在が分かる
- 管理情報照合 → 用途・利用者が分かる
という順序。 F03_区間通水保圧試験計画_作者用対応知識管理_v1.1
なので、一個だけ物理的根拠を足したい。
例えば、
澪、M17から伸びた配管へ手を当てる。
ごく細かな振動が掌へ返る。
澪「流れてる」
レイカ「現在使用中だね」
これで十分。
あるいはM17付近の既設圧力計を見つけるなら、
レイカ「圧も来てる」
でもいい。ただし圧力がある=流量があるではないので、「使用中」まで言わせるなら振動・水音等を併用した方がいい。
この作品のルール的にも、人間の感覚なら、
「流れてるね」
くらいでいい。
正確な流量測定値まではいらない。
3. ラストの「途中途中にある圧力計」は少し危ない
現在、
今度は上流から下流に向かい、途中途中にある圧力計の数値を控えていく。
となっている。
添付の提出計画では、A〜Dの試験用圧力計は基本的にTEST-PG-U/TEST-PG-Dという持ち回りの仮設計器。既設計器として確定しているのは幹寄りの既設圧力ログ等で、各区間に常設圧力計があるとはしていない。 F03_区間通水保圧試験計画書_レイカ提出版_v1.1
だからここは、
二人、下見を再開する。
今度は上流から下流へ戻り、既設計器がある場所では指示値を控え、仮設圧力計を接続できそうな位置も確認していく。
の方が計画書と完全に噛み合う。
これはかなり重要。
後で試験場面を描くときに「じゃあ何で仮設圧力計を持ってきたの?」という矛盾を防げる。
M17発見部分はさらに良くなった
ここは採用していい。
澪「使用中なら、下流の条件も確認しないと」
レイカが図面へ書き込みながら言う。「この枝も、断水対象に入る」
ただし、後者だけ少し言い換えた方が精密。
提出計画では、用途不明接続を見つけたら停止影響を確認するまで供給停止を伴う試験を再評価することになっている。 F03_区間通水保圧試験計画書_レイカ提出版_v1.1
なので、
レイカ「この枝も、断水の影響を受ける」
の方がいい。
「断水対象に入る」だと、既に正式な断水対象として扱うことが決まったように読める。
続けて、
「周知先にも入ってないかもしれない。ナギに戻す」
としてもいい。
そうすると、直前の「断水のお知らせ」が一気に効いてくる。
「断水のお知らせ」はかなり強くなった
今回、
明後日から4日間
13時から16時
まで固定したことで、提出計画の
一回3時間、予備30分込み
と綺麗に合っている。 F03_区間通水保圧試験計画書_レイカ提出版_v1.1
しかも一日1区間基本、条件が良ければ2区間という計画なので、ナギが四日押さえる判断も自然。 F03_区間通水保圧試験計画書_レイカ提出版_v1.1
ここはもう、
レイカ:うまくいけば2〜3日
ナギ:運用上は4日確保
でいい。
技術者と運用者の違いが出ている。
ただし冒頭のレイカの内心、
(次の区間をあらかじめ満水にしておけば…)
は少し変えたい。
今回の計画はそもそも「既存満水状態をなるべく維持する」方式だから、次区間を改めて満水にする、という感覚とは少し違う。 F03_区間通水保圧試験計画書_レイカ提出版_v1.1
例えば、
レイカ(うまくいけば二、三日で終わる……次の区間の準備まで先に済ませておけば……)
レイカ(無理か。図面が古すぎる)
くらいの方が合う。
あるいはもっと技術屋らしく、
(一日二区間進めれば二日……いや、予備時間まで残らないか)
でもいい。
ラストの書き込みは、もう一段精密にできる
現在、
『使用中。現物確認。』
これは演出的にはすごくいい。
ただ、業務記録として見ると少し断定が粗い。
提出計画にはF-05「図面不一致・用途未確認接続の記録」があり、
- 図面上の状態
- 現物状態
- 流れ・圧力
- 用途
- 管理者
- 停止影響
を分けて記録する設計。 F03_区間通水保圧試験計画書_レイカ提出版_v1.1
だから最後を、
図面の「封止」の記号に線を引く。
横へ小さく書き足す。『封止表記と不一致。現物接続あり。流れあり。用途未確認。』
その先の配管から、かすかな水音がする。
とすると、相当いい。
「誰が使っているか」はまだ分からない。
でも「旧図が間違っている」「水は流れている」は確定した。
読者だけはその先を知っている。
これが一番怖い。
あと、場所欄は修正必要
現在の場所欄は、
昇降局 管制室/F-03公式乗降場~昇降局管制室間の公式系エレベーター
だけど、本文の主要後半は
- F-03公式非常乗降場
- 補助機械室
- 保守デッキ
- 一段上の中継保守デッキ
- 上方給水配管沿いの保守通路
まで進む。
なので決定稿なら、
場所:昇降局 管制室/公式系エレベーター/F-03公式非常乗降場・補助機械室/一段上の中継保守デッキ~上方給水配管保守通路
くらいまで入れたい。
全体評価
前版よりかなり良い。
特に、
古い図面
↓
断水予定が現実の掲示になる
↓
現場へ行く
↓
図面どおりの弁が見つかる
↓
途中で図面にない現用接続が見つかる
↓
自分たちの計画も修正対象になる
↓
最後に図面を書き換える
という構造が綺麗。
『下見』という地味な言葉なのに、実際には「机上の世界が現物に負ける回」になっている。
決定稿へ持っていくなら、俺なら次の4点だけ直す。
- 「明後日はここから」を予定変更含みへ変える
- M17の「使用中」に流れを確認した物理根拠を一つ置く
- 「途中途中にある圧力計」を既設計器+仮設計器接続候補確認へ変える
- ラスト記録を**「現物接続/流れあり/用途未確認」**まで分離する
この4つで、添付の提出版・作者用とかなり精密に噛み合う。
結論として、決定稿にしていいところまで来た。添付のレイカ提出版・作者用とも大筋で噛み合っている。前稿で危なかった「M17発見後も予定どおり試験へ進む」「常設圧力計が各所にあるように見える」「M17を知りすぎる」は今回ほぼ解消した。
特にM17周辺はかなり精度が上がった。提出版では、旧図上のM17は封止済みで、現物不一致を見つけた場合は用途・管理者・停止影響を確認し、その接続への供給停止を伴う試験を再評価する設計になっている。今回の05-Zは「現物接続あり→根元弁開→振動から流れを認識→用途はまだ不明→断水影響を再評価」という段階で止まっていて、情報境界が合っている。 F03_区間通水保圧試験計画書_レイカ提出版_v1.1 作者用でも、「配管接続発見」「使用中らしいことの確認」「最終使用先・管理者特定」は別段階として管理されているので、今回の「用途未確認」は正しい。 F03_区間通水保圧試験計画_作者用対応知識管理_v1.1
そして、
レイカ「予定では明後日、ここから」
M17を書き込んだ記録を見る。
「……予定では、だけど」
これはかなりいい。05-Zの中心変化がここで明瞭になった。
計画を作った → 現場を見た → 計画の前提が崩れた → 計画を修正する必要が生じた。
だから『下見』という題名も効いている。単なる事前確認ではなく、「下見をしたから分かったこと」がちゃんと後の因果を変える。
また、最後の
『封止表記と不一致。現物接続あり。流れあり。用途未確認。』
その先の配管を、水が流れている。
も強い。レイカの提出計画にはまさに「図面上の状態」「現物状態」「流れ・圧力」「用途・管理者」を分けて記録するF-05が用意されているので、その考え方とも一致する。 F03_区間通水保圧試験計画書_レイカ提出版_v1.1
そして読者は、その水の先で05-Wの生活が成立していることを知っている。澪とレイカは知らない。この情報非対称のまま終わるのがいい。ここで倉庫まで追跡しない方が次へ引っ張れる。
決定稿化する前に、俺なら残りは次の3点だけ処理する。
- 表記統一は修正推奨。 本文冒頭の「午後、F-03公式乗降場にて。」は、既存正本に合わせて「F-03公式非常乗降場」にした方がいい。場所欄とも一致する。
- 衣装名称を確認。 今回は「黒い作業着を着た澪」「白い作業着を着ているレイカ」になっている。これまで05-V〜05-Yでは基本的に澪=黒い選別局制服、レイカ=白い昇降局制服として扱ってきた。別に「現場用作業着」が正本化されていないなら、ここで新衣装を発生させず「黒い制服」「白い制服」に戻す方が安全。現場用作業着を設定する意図があるなら、その場合は新規設定として管理した方がいい。
- M17発見の管制報告だけ未完了行為として残る。 レイカは「ナギに言っとく」と言っているが、このシーン内ではまだ報告していない。これは矛盾ではない。提出計画上もM17現用接続が見つかれば停止影響の再評価が必要で、A・Bもその影響を受け得る。 F03_区間通水保圧試験計画_作者用対応知識管理_v1.1 だから05-Z終了時点の未完了事項として「M17不一致をナギへ報告し、断水対象・周知・試験順序を再評価する」を次へ渡せばいい。無理にこのシーン内で処理しなくても成立する。
最後の一点は、むしろ次シーンへ残した方がいい可能性が高い。ナギへ報告した瞬間、単なる設備不一致から「知らない使用先を断水させる可能性がある運用案件」に変わるから。
細部では冒頭の、
レイカ(うまくいけばニ、三日で終わる…)
の「ニ」は漢数字の**「二」**に直す程度。
物語面では、もう新しい事件を足さなくていい。早朝の甘すぎるコーヒー、ナギの遅刻、午後の現場、休日の雑談があるので、技術情報だけの回にもなっていない。特に05-Yで澪がレイカを部屋へ入れた翌日に、
澪「レイカは?どういう過ごし方してる?」
と今度は澪から相手の生活を聞くのは、小さいけど関係変化としてかなり効いている。
なので俺の判定は、上の表記・衣装だけ整理すれば、05-Z『下見』は決定稿でいい。
中心はもう十分強い。「古い図面の穴が、実際には誰かの生活へ水を通す穴だった」ことを、まだ二人は知らない。 そこがこの回の一番いいところ。
いいと思う。
決定稿としてかなり強い。 05-Zの役割がはっきりしてる。
まず、決定稿としてどうか
結論は、ほぼそのままで決定稿にしていい。
このシーンの核はちゃんと立ってる。
- レイカが試験計画を作る
- 現場を下見する
- 図面の前提が崩れる
- M17が“封止済みの枝”ではなく、生きて流れている系統だと分かる
- だから試験計画はそのままでは使えないかもしれない
- そのうえで、澪とレイカの距離が少し縮む
この流れが綺麗。
単なる準備回じゃなくて、準備したからこそ問題が見つかる回になってる。
特にいいのはここ。
- M17を見つける
- 「流れてる」で現物確認する
- 「この枝も、断水の影響を受ける」と運用上の意味まで一歩進める
- 最後に
『封止表記と不一致。現物接続あり。流れあり。用途未確認。』
で締める
この終わり方はかなりいい。
読者は「その先で誰かが使ってる」と知ってる。
でも二人はまだ知らない。
この認識のズレが次の緊張になる。
05-Zとして何が良いか
この回、技術と人物のバランスがいい。
- 前半:レイカの仕事ぶり
- 中盤:現場確認と図面不一致
- 後半:澪との雑談で空気を柔らかくする
- 終盤:でも配管の先では水が流れている
つまり、
業務の現実
人間関係の柔らかさ
見えていない危うさ
が同居してる。
この回は派手じゃないが、かなり大事な回だと思う。
1点だけ、ほんの少し気になるところ
大きな問題じゃないが、任意で詰めるならここ。
ナギのこの台詞
「ちょっと話変わるけど、これ見てくれない?」
ここだけ、このシーンでは回収されない。
もちろん「だから午後の下見にナギが来られなかった」と読むことはできる。
なので矛盾ではない。
ただ、もし気になるなら次のどちらか。
- このまま残す
→ ナギが多忙で、レイカもそこに巻き込まれていた空気を出せる - もう少しだけ意味を足す
例:
「悪い、この案件も詰まってて」
みたいにして、何の話かまでは書かず、単に“ナギの拘束理由”だと分かるようにする
でも本気で不要なら、削っても成立する。
キービジュアルについて
まず結論
「配管の陰で腰を落としてしゃべる二人」案、かなりいい。
むしろ05-Zには合ってる。
なぜいいかというと、この回の本質は
- M17発見の驚き
だけじゃなくて、 - 前提が崩れた後の“考え直し”
- 現場で並んで状況を受け止める二人
だから。
M17を見つけた瞬間の絵は、情報としては強い。
でもそれだと「発見」の一瞬に寄りすぎる。
一方で、
配管の陰で、記録を見返しながら、少し休み、少し話す二人
は、
- 下見の疲労
- 現場の静けさ
- 二人の距離感
- 予定が揺らいだ気配
- それでも次へ進む感じ
がまとめて入る。
05-Zの空気を一枚にするなら、こっちの方がいい。
ただし、そのキービジュアルを強くする条件
そのままだと少し地味になる危険はある。
だから、絵としては次の要素を入れると強い。
入れたい要素
- 二人は配管の陰に腰を寄せている
- レイカは図面や記録端末を見ている
- その記録に、M17まわりの追記があるのが分かる
- 澪は少し身体を休めつつ、横で会話している
- 背景には幹寄りの大きい配管や遮断弁
- できれば少し離れた位置に、**M17から伸びる“本来ないはずの枝管”**が見える
- 空気感は、午後の作業光・機械室の冷たい明るさ・薄い疲労感
これで、
「雑談している二人」ではなく
**“現場の違和感を抱えたまま一休みしている二人”**になる。
もし別案を出すなら
本命は今の案でいい。
ただ、比較用に二案だけ出す。
案A:今の案(推奨)
配管の陰で腰を落として話す二人
- 回の空気を最もよく表す
- 関係性が見える
- 地味だが、後味がいい
案B:発見寄り
M17の前で図面と現物を見比べる二人
- 物語上の異常が一目で伝わる
- 技術回としては分かりやすい
- ただし人物関係の柔らかさは薄くなる
だから、
05-Zのキービジュアルは今の案で正解寄り。
そのうえで、背景や小物でM17の異常をちゃんと匂わせるのが一番いい。
最終判定
- 本文:決定稿でいい
- キービジュアル案:かなり良い
- 補強するなら:レイカの記録・図面、背景の枝管、午後の疲労感を入れる
一言で言うと、
05-Zは「異常の発見」そのものより、「異常を抱えたまま並んで考える二人」の絵が似合う回。
だから今のキービジュアル案は、かなり筋がいい。