F-03区間通水・保圧試験計画 作者用対応・知識管理資料
作成日:2026-10-04
版:v1.1
対象:05-Y『支え』後、レイカが提出する試験計画
対応文書:『F03_区間通水保圧試験計画書_レイカ提出版_v1.1.md』
対応図:『BABEL_F03_water_network_v0.1.html』
本資料は作者用。レイカ提出版と分離し、都市側人物が知らない接続・設備仕様・用途を、提出計画へ混入させない。
1. 確定事項と計画上の仮定
1.1 今回の会話で作者が採択した条件
| 条件 | 扱い |
|---|---|
| 都市側の古い図面に、M17が「封止済みの旧保守分岐」として残っている | 今回の作者確定 |
| 封止状態の確認で、現物にはその先へ配管が延びていると分かる | 後続で描く発見の設定。05-Y以前の人物知識へ遡及しない |
| 配管接続の発見だけで、用途・管理者・違法性を即断できない | 技術・情報管理上の境界 |
| 図面不一致の分岐は、用途・管理者・停止影響を確認し、供給停止を伴う試験を再評価する | 採用する計画条項 |
| 配管は金属管主体 | 今回の作者確定。全箇所が同材質・同定格という意味ではない |
| 満水状態をなるべく維持し、区間ごとに全量排水しない | 今回の作者確定。必要な局所排圧・補水・排気は行う |
| 作成済みの系統図を基に、提出版と作者資料を分ける | 今回の文書化方針 |
| 提出版を、レイカが昇降局内へ提出する作中の実務文書として構成する | 2026-10-04のユーザー指示。人物制度の説明・作者向け監査注記を移す |
1.2 提出案へ採用した計画値
以下は計画を具体化するための案であり、実施承認済み・設備確認済みの事実ではない。
| 項目 | 本版の計画値・仮定 |
|---|---|
| 区間案 | A〜D。M17をCに含む仮配置 |
| 都市側仮採番 | FW-F03-HV-001〜005。001を05-Vで確認した大きな遮断弁へ対応させる案 |
| 現場体制 | レイカ・澪・ボルドの三名。ナギとF-03運用支援は別枠 |
| 標準工程 | 事前準備後60〜90分/区間。初回は90〜120分を確保 |
| 一日目標 | 基本1区間、条件付きで2区間 |
| 断水申請 | 一回3時間、追加確認・復旧遅延等の予備30分を含む |
| 保圧観測 | 安定化・隔離成立後、初回20分。検出能力に応じ再検討 |
| 記録 | 自動記録は1秒間隔を基本案。手動照合は0、1、2、5、10、15、20分と異常・操作時 |
作者が未採択の寸法・設備状態と、作中で現物確認が必要な事項を分ける。図面に記載された管径・延長・標高等は、レイカが計画に使える既知情報になり得る。実測運用圧、弁の水密性、現用接続、機材状態等は現物確認を要する。試験圧・判定幅・実施日時・承認は計画として決定する。作者側の未決定を、そのまま登場人物の無知へ置き換えない。具体案と採択状況は7章に記す。
1.3 既存資料との関係
- 05-Y時点は方向と支援分担が固まった段階。今回の計画書作成を、05-Y内での機材手配・試験完了へ遡及させない。
- 本書での仮配置や計画値は、既存シーン本文・統合管理シート・HTML図の正本値を自動更新するものではない。
- 図は接続の検討用。距離・高低差、実地の到達時間、その他の枝を精密に表した施工図ではない。
2. 都市側識別と外壁側設備の対応
2.1 識別の原則
FW-F03-を系統の前置き、M17-を旧保守分岐に接続する側の識別として用いる。05-TのM17-…は管理用仮符号であり、既存の銘板や都市共通の正式採番制度まで確定したものではない。前置きを付けた完全表記は同じ設備を指す。
HV-001とM17-HV-01は別物。番号が似ていても取り違えない。
2.2 設備対応表
| 今回の完全表記・呼称 | 05-T側の管理用仮符号 | 部位・機能 | 都市側提出時の扱い |
|---|---|---|---|
| FW-F03-HV-001 | 対応なし | 05-Vで現認した幹寄りの大きな遮断弁への仮採番 | 現物と図面を照合した対象。操作性・水密性は未確認 |
| FW-F03-HV-002〜005 | 対応なし | A〜Dを区切る遮断点候補 | 存在・採用可能性を現物確認する計画案 |
| 既設上流圧力ログ | 対応なし | HV-001下流側の記録 | 都市側が把握。M17-PG-01とは別の測定点 |
| FW-F03-M17-HV-01 | M17-HV-01 | 旧保守分岐直後の既設根元仕切弁 | 旧図にある分岐の隔離点。先は封止済みとして計画するが、現物確認を条件とする |
| FW-F03-M17-PG-01 | M17-PG-01 | 根元弁の枝側、調量・減圧前の圧力計 | 取付位置と現在の役割を都市側が確認済みとはしない |
| FW-F03-M17-HV-02 | M17-HV-02 | 新設側の上流運用仕切弁 | 新設系統は旧図に未記載 |
| FW-F03-M17-FCV-01 | M17-FCV-01 | 手動調量弁 | 未共有。自動定流量制御・水密隔離の機能は追加しない |
| FW-F03-M17-PCV-01 | M17-PCV-01 | 濾過装置入口前の減圧弁 | 未共有。運転設定・定格も都市側の既知情報にしない |
| FW-F03-M17-PG-02 | M17-PG-02 | PCV下流・濾過入口の配管側圧力計 | 未共有 |
| FW-F03-M17-PG-03 | M17-PG-03 | 濾過装置付属の出口圧力計 | 未共有。PG-01・02とは別の装置付属計器 |
| FW-F03-M17-CV-01 | M17-CV-01 | 濾過出口からタンク入口までの逆止弁 | 未共有。水密な試験隔離弁の代用にしない |
| FW-F03-M17-AV-01 | M17-AV-01 | 濾過出口〜タンク入口の高所の空気抜き | 未共有。主流が直列通過する部品として描かない |
| 大元タンク | 正式機器番号未設定 | 500L級・大気開放。倉庫より高所 | 未共有。接続追跡後に存在・仕様を確認する余地がある |
| FW-F03-M17-HV-03 | M17-HV-03 | タンク下流の仕切弁 | 未共有。閉止してもタンクへの流入経路は残る |
| FW-F03-M17-AV-02 | M17-AV-02 | タンク〜倉庫の必要高所の手動空気抜き | 未共有。AV-01とは別の水理区間 |
| 倉庫末端のT字分岐 | 正式番号未設定 | 飲み水枝とシャワー枝への分岐 | 未共有。05-Wで設けられた用途側の接続 |
| TEST-PG-U/TEST-PG-D | 対応なし | 都市側試験で持ち回り使用する計器 | 計画上の必要機材。外壁側のPGを借用した設定ではない |
| TEST-P/TEST-HV-P | 対応なし | 都市側試験ポンプとその隔離弁 | 仮設試験セットの機能識別。常設弁の新規正本化ではない |
2.3 作者側の実接続
都市側配管のM17分岐点から、既設根元弁、PG-01、新設HV-02、FCV-01、PCV-01、PG-02、濾過装置、タンク入口側の配管を経て、大気開放タンクへ至る。
タンクからはHV-03を経て自然流下し、旧保安・保守倉庫の飲み水・シャワーへ分かれる。PG-03は濾過出口圧を取る装置付属計器、AV-01・02は高所の排気枝であり、主流が計器・空気抜き弁を直列通過するものではない。
CV-01とAV-01の厳密な前後、PG-03の取出し位置の細部、高所数は未確定。今回の図の縦順を施工位置の確定に使わない。
flowchart TD
C["都市側C区間:仮配置"] --> R["M17-HV-01:既設根元弁"]
R --> N["新設HV-02・FCV-01・PCV-01"]
N --> F["濾過装置・タンク入口側配管"]
F --> T["500L級・大気開放タンク"]
T --> H["M17-HV-03"]
H --> W["倉庫末端の分岐"]
W --> D["飲み水枝"]
W --> S["シャワー枝:三分岐"]
3. 圧力と試験境界
| 情報 | 根拠と意味 | 誤用しないこと |
|---|---|---|
| 都市側図面の0.7MPa | 05-Yで澪が読んだ当該枝上流の表記 | 現在実測した全系統圧、設備許容上限、全区間共通試験圧にしない |
| 旧幹図面の0.9/1.1MPa | レイカのうろ覚えの記憶 | 正式な試験圧・上限へ採用しない |
| M17-PG-01の0.7→0.55MPa程度 | 05-Tで外壁側が観測した断続的低下 | 都市側図面値と同じ取得情報にしない。低下原因は未確定 |
| 濾過入口約0.4MPa | 05-Tで減圧弁により調整した運転状態 | タンクや倉庫下流へそのまま伝わる圧力にしない |
| 濾過入口許容0.5MPa | 装置側の制約 | 都市側が未確認の時点で試験計画へ書かせない |
| タンク下流の圧力 | 水位と高低差・流量・抵抗等に依存 | 0.4MPa駆動や圧力タンクとして描かない |
3.1 M17根元弁を閉じる場合
水密に閉じれば、その下流への補給は止まる。都市側のC区間を保圧する際、隔離されたM17下流の取水は試験区間から外れる。そこで圧力低下がないことは、M17下流の健全性を保証しない。
タンクに使用可能な水が残り、下流の運用条件が成立していれば、倉庫への自然流下は続く。500L級という容量だけから、残水量や継続時間を決めない。
3.2 M17根元弁が開いている場合
タンクへの補給が続く構成なら、都市側供給を隔離した試験区間から、M17下流へ水が出ていく可能性がある。圧力低下だけでは、管の穴、設備への取水、境界弁の漏れ等を区別できない。
「M17を閉じると圧力が安定する」という観測が得られても、まず分かるのは当該分岐を通じる流出入の影響までである。使用者や承認状況の特定には別の確認が必要。
3.3 満水維持と隔離
満水を維持するために供給源や試験ポンプをつなぎ続けてよい、とはしない。必要な充水・排気・圧力調整の後、保圧中は両方から隔離する。ポンプ停止だけでなく接続弁の閉止が必要。
古い弁の水密確認を省略しない。高い外側圧力からの漏れ込みは、実際の流出を打ち消して見かけ上安定させることがある。
4. 人物ごとの知識範囲
4.1 提出計画作成時点
| 人物・立場 | 知っていること | 未確認・共有されていないこと |
|---|---|---|
| レイカ | 排水量急増と現在の収束、古い給水図面、上流圧力ログ、現地下見、区間試験方針。計画作成時にM17の封止表記を整理する | 外壁倉庫への接続、タンク・濾過設備の詳細、外壁側の圧力観測、使用者、管理外取水と排水異常の因果 |
| 澪 | レイカから共有された調査情報、現地下見、図面の枝上流0.7MPa、流体隔離の経験 | レイカと同様に外壁新設系の全容は知らない。自身の経験だけで漏水位置を確定できない |
| ナギ | 調査案件、管制・運用情報、報告された現場情報、数時間の断水調整という制約 | 外壁接続の全容や真の因果を把握しているとはしない。ショウに質問した職員と同一人物とも確定しない |
| ボルド | 旧保守経験、最近施工の痕跡、新しい配管。外壁側の給水系である可能性を強く疑っている | 疑念を三人へ共有していない。05-Tの全配管・計器配置、圧力値、現在のタンク水位まで知ると追加しない |
| ヒナセ・カガリ | 自分たちが施工・確認した給水経路、減圧・濾過・タンク・下流送水等、担当作業で得た情報 | 都市側試験の日時・区間・操作予定を、自動的に知っていることにしない |
| ショウ | 担当した搬送・下流配管・受入確認等、都市側から水源等を尋ねられたこと | 都市側試験計画と全ての上流設定を共有済みにしない |
| ミネ | 倉庫での受水、生活利用、備蓄・配給、使用側の実態 | 都市側の弁番号や上流試験工程、濾過・減圧設備の全仕様を把握したとしない |
| 作者 | 05-T・Wの実接続・生活利用と、都市側の認識差 | 排水量急増の真因、0.55MPaへの低下原因、試験結果、発覚時点は未確定 |
ボルドが「用途を確認してから止めろ」と助言することは、未共有の疑念を話さなくても成立する。ただし、彼を根拠なく全仕様を知る人物にしたり、記録を偽造した人物にしたりしない。
4.2 後続での情報更新
| 段階 | 新たに確認できること | まだ断定できないこと |
|---|---|---|
| 封止状態の現物確認 | 図面の封止位置から実配管が延びている | 現役か、どこへ行くか、誰が使うか、正式承認の有無 |
| 流れ・周辺接続の確認 | 当該接続が使用中らしいこと、追える範囲の流路 | 最終使用先、連絡先、停止可能時間 |
| 減圧・濾過・タンクまで追跡した場合 | 確認した設備の存在・現物表示・状態 | 倉庫までの全経路や、生活用・正式設備であることの確定 |
| 管理情報・最終使用先の照合 | 利用者、用途、承認記録の状況 | 管理外取水が当初の排水異常を起こしたかどうか |
| 区間試験 | その時点の条件での圧力挙動 | 過去の一時的な事象の全面否定、単独での責任主体特定 |
「図面不一致の接続」と「管理外取水の確認」と「排水異常の原因特定」は別の到達点として管理する。
5. 試験工程と物語上の制約
5.1 接続発見時に止まる範囲
| 試験案 | M17への影響 | 発見後の扱い |
|---|---|---|
| A区間 | 上流供給を止めるため、M17への補給も止まり得る | Cだけを保留してAをそのまま実施しない。影響再評価 |
| B区間 | 同上 | 影響再評価 |
| C区間 | M17が直接の分岐境界。流出入の隔離も必要 | 用途・停止影響・境界成立を確認してから実施 |
| D区間 | 仮配置どおりで別経路がなければ、M17への供給を維持できる | 他の使用先・接続を確認し、ナギ側で順序変更を判断 |
用途不明分岐の発見を無視して、予定どおりA・Bだけ先行させない。一方、全作業が必ず停止するとも決めない。供給へ影響しない範囲の目視、計器・ログ確認、接続追跡、別区間の準備は続けられる。
5.2 初日の成果
通常の提出計画では一日1区間、順調なら2区間を目標とする。作者側の展開としては、M17を含む受影響範囲の事前確認で接続が見つかり、初日は次のどちらかとなる余地を残す。
- 保圧試験は実施せず、図面不一致・未確認接続・必要な影響評価を記録する。
- D等、供給と停止影響を切り分けられた区間だけを一つ試験する。
いずれも未採択の後続展開であり、本版で試験済み・結果判明にはしない。「現場で成果がない」ことと「実試験ができなかった理由を特定した」ことは区別する。
5.3 ボルドの利害
ボルドは、停止影響を確認するという技術的に正しい助言で、無計画な遮断を避けられる。しかし接続を追うほど、外壁共同体の使用先へ近づく。単に試験を遅らせれば解決する状況にはしない。
外壁側へ知らせるか、何を伝えるか、誰が操作するか、どこまで都市側へ説明するかは未決定。無線連絡や弁の先回り操作を、作者の決定なしに実施済みとしない。
6. 提出版の視点と作者側の管理条件
6.1 レイカが作成する実務文書としての範囲
提出版に記載するのは、提出時点でレイカが図面・ログ・現地下見・局内連絡等から取得した情報、その根拠に基づく判断・提案、試験に必要な手順・担当・承認事項である。「昇降局内で誰かが知っている」だけで、レイカも知ることにはしない。
| 提出版に残す情報 | 作者用に置く情報 |
|---|---|
| 試験の目的、対象、参照図面、判定限界 | 物語上の提出時点、シーンへの遡及禁止、試験結果がまだ描かれていないという注記 |
| 当日の担当、現場の指示系統、操作範囲、作業終了時刻、開始・再開の承認 | 年齢、若年職員制度の説明、ボルドの法的位置づけ、設定上の権限整合性の監査 |
| 図面値の出所、現物との差異、試験圧の根拠 | 作者が採択前の寸法、旧図と実設備をどう違わせるかという設計判断 |
| 図面不一致時の用途・管理者・停止影響確認 | 外壁共同体の実接続、ボルドの疑念、発覚・違法性・排水異常の因果を分ける物語管理 |
| 居住区への断水周知と運用調整 | ヒナセたちが掲示を見て何を知るか、見ていない人物へ情報が移らないようにする管理 |
局内の共通知識は必要箇所を参照し、制度の由来や人物の説明を繰り返さない。一方、当日の具体的な責任者・操作担当・時間・承認経路は共通知識だけでは決まらないので、提出版の担当表・区間票に残す。
寸法の詳細は参照図面へまとめ、試験圧の基準点・最高点/最低点・計器位置・操作対象等の実施に必要な値は区間票で特定する。作者用資料そのものをレイカの参照図面として扱わない。作中図面の正式番号・版は未設定であり、提出版には記入欄を置く。
v1.1では、旧幹圧0.9/1.1MPaをうろ覚えで話した経緯、制度上の監督についての説明、管制室協議の翌日という物語上の提出時点を提出版から外した。試験圧の根拠確認、操作担当・指示系統、作業終了時刻、実施承認の機能は残す。
6.2 勤務・業務範囲・監督の設定管理
提出版から人物制度の説明を移しても、生活設定資料の制約は維持する。
- レイカの勤務時間・業務範囲・成人職員による監督体制は、実施場面を成立させる作者側の条件として管理する。
- ボルドは現場協力者であり、同席だけで成人職員としての監督指定が済んだとはしない。制度上の適格性・正式な指定を別に確認する。
- 現場三名の配置で監督・操作・監視を両立できるかは未決定。正式担当者を決めずに「体制成立済み」としない。必要なら配置変更または支援追加を設定する。
- 勤務上の期限は、作中の作業終了時刻・撤収工程へ反映する。提出版には当日の時刻を記入し、レイカ個人の制度説明は載せない。
- 提出は05-Yの管制室協議の翌日を想定する。05-Y内で試験実施・承認・機材手配が完了したことにはしない。
6.3 情報混入と因果の管理
- 提出図は旧図ベースの封止表記までを含める。HTMLの「実際の接続」「M17詳細」を、そのままレイカの添付図にしない。
- 提出版のM17は旧保守分岐として扱い、外壁倉庫の名称、36名の生活用途、タンク容量、濾過器仕様を記載しない。
- 図面不一致条項は一般条件として記す。実際に不一致を発見した場合に、現場記録で情報を更新する。
- 都市側試験圧を、未共有の濾過器許容0.5MPaや設定0.4MPaから決めない。
- 都市側の既設圧力ログと、M17-PG-01の観測を同一のデータ取得にしない。
- 試験中の排水がログへ混ざるため、試験の操作・放流記録を別途残す。05-Wのフラッシング・シャワー排水との因果は、時刻と排水経路を確認するまで未確定とする。
- 20分の観測で低下がないことを「漏水はなかった」「違法取水はない」という結論へ拡張しない。
- 人員三名には管制やF-03運用要員を含めない。若年職員の成人職員による監督指定を、ボルドの同席だけで満たしたことにしない。
- 数時間の断水枠を区間ごとにリセットし、同じ使用先を結果として長時間止め続ける計画にしない。
7. 寸法・居住区の検討案と次の設定作業
7.1 採択状況
| 項目 | 現在の扱い |
|---|---|
| HV-005下流に一般居住区があり、上方からの給水管を分岐して使う | ユーザー提示の想定。現在の検討前提として記録する |
| 居住人口約1,000人 | ユーザー提示の概数。登録人口や正確な受水人口を確定した値ではない |
| 計画断水を区域単位で周知する | ユーザーが示した運用方向。提出版には日程・対象区域・連絡先を調整する手順を反映 |
| 公開掲示でヒナセ・カガリが予定を知る | ユーザーが関心を示した後続展開案。実施・発見時点は未採択 |
| 約200人×5ブロック、R01〜R05 | AI提案。区画数、人数配分、名称は未採択 |
| 主な配管を内径約80mm級とする | AI提案。管材規格・呼び径・実内径・需要計算による選定は未確定 |
| A〜Dの延長・相対標高 | 下表のAI提案。正本値・現地実測値ではない |
| Bに保守洗い場への枝、他系統との連絡管なし | AI提案。既存本文の確定事項ではない |
| HV-002〜005を通路・作業床から操作でき、試験に使える状態とする | AI提案。操作性・水密性を作者側で正式採択したものではない |
7.2 区間寸法案
以下は設備規模を検討するための仮置き。図面値として作中へ採用する前に、実際の経路、既存シーンの見通し、移動条件、排気・接続口と照合する。
| 区間 | 境界 | 主な内径の仮置き | 配管延長案 | 上流端→下流端の相対標高 | 配置・特徴案 |
|---|---|---|---|---|---|
| A | HV-001〜002 | 約80mm | 約30m | 0m→+2m | 中継保守デッキ周辺から保守通路へ |
| B | HV-002〜003 | 約80mm | 約45m | +2m→+6m | 保守通路沿い。保守洗い場への分岐を置く案 |
| C | HV-003〜004 | 約80mm | 約35m | +6m→+6m | M17を含む。梁回避で局所高所+8mを置く案 |
| D | HV-004〜005 | 約80mm | 約40m | +6m→+4m | 下流居住区の分配側へ至る |
相対標高0mはHV-001の管中心を基準とする。配管延長は曲がり・立上がりを含み、歩行距離や見通し距離とは一致しない。全長約150mを一枚の中継保守デッキへ収めず、周辺通路・配管区画へ延ばす案である。
この標高案は「上方から供給する居住区」という検討に先立つ仮案であり、源側水頭、HV-005下流の下り経路、居住区内の高さを拘束しない。供給方向と配管の局所的な上り下りを分け、必要なら標高案を組み直す。源から末端まで単純な下り勾配と確定したものではない。
円管内径を80mmとした単純計算では、A約151L、B約226L、C約176L、D約201L、合計約754Lとなる。枝・機器の容量、実内径の差は含まない。試験時に毎回この全量を排水する設定ではない。この水量と長さだけで60〜90分の工程が保証されるものでもない。
7.3 弁位置・状態の案
| 弁 | 配置案 | 状態の扱い |
|---|---|---|
| HV-001 | 05-Vで確認した中継保守デッキ上流側の大きな遮断弁 | 元シーンの現認対象。操作性・水密性は未確認 |
| HV-002 | デッキ周辺と保守通路の境界 | 位置・状態とも提案段階 |
| HV-003 | 旧保守分岐群を含む配管区画の入口 | 同上 |
| HV-004 | M17を過ぎ、正規使用先側へ向かう区画境界 | 同上。図示の接続ならD遮断時にM17供給を維持可能 |
| HV-005 | 居住区への分配系統の手前 | 同上 |
操作できることと水密に隔離できることを分ける。基本案は境界弁を試験に使用可能な状態とし、M17の不一致を主要な制約とするもの。弁座漏れ等の不具合を採用する場合は、区間再編・別の隔離方法・追加時間まで設定する。
7.4 居住区・需要・周知の案
HV-005下流を、上方から来る共通管から居住ブロックへ分かれ、さらに住戸・小区画と共同水場・洗濯場・浴場へ分かれる構成として検討する。約200人×5ブロックは説明用の一案であり、ブロックごとに浴場が一つある等の施設数は決めていない。
1人1日80Lを計算用に仮置きすると、1,000人で80m³/日、24時間平均約0.93L/秒。別途仮置きした混雑時4L/秒では、内径80mmの流速は約0.80m/秒となる。80L/人日、4L/秒は必要量の基準や確定需要ではなく、管径検討の例である。浴場補給・朝夕・断水前の備水・復旧後の集中使用、管の状態、標高、末端必要圧を確認して選定する。消防・産業用水等をこの生活用水の概算で賄えるとしない。
計画断水は指定日・共通時間帯をまとめて区域周知する案。13〜16時は会話中の例示であり、実施時刻として未採択。個々の住民と日程交渉する設定ではなく、区域管理担当を窓口とし、共同設備の停止・備水・復旧を調整する。
A〜Dを試験する場合、図示の接続ではどの区間もHV-005下流への供給停止が及ぶ。M17への影響は5.1による。区域掲示だけでM17の未知の使用先にも周知できたとは扱わない。
05-Nのセナの「地元の子?」と、ヒナセたちが通行人として待機区画へ入る描写は周辺居住の想定と整合する。ただし、この居住区が今回の給水管から受水すること、人口約1,000人、具体的な分岐は後続の追加設定である。
公開掲示をヒナセ・カガリが見た場合に得られる情報は、掲示された日時・対象区域等まで。自分たちも影響を受けるかを疑うことはできるが、M17が発見されたこと、都市側の試験詳細、作者側の全接続図まで知ったとはしない。ボルドが先に知らせた設定も自動追加しない。
7.5 図面値・作者設定・現物確認を分ける
| 層 | 役割 |
|---|---|
| 作者設定 | 実際の経路・寸法・用途・設備状態。未採択案と区別する |
| 作中の旧図 | レイカが計画作成時に参照できる情報。寸法が記載されていれば計画に使える |
| 現物確認 | 旧図との一致・不一致、現用接続、弁状態等を確認して得る情報 |
主要配管の寸法はおおむね旧図と一致し、廃止分岐の再使用・後付け配管が未更新という案がある。M17の封止表記と現物不一致は採択済みだが、それ以外の一致範囲は未確定。作者が数値をまだ決めていないことを理由に、作中図面も空欄としない。
7.6 残る設定作業
| 未確定事項 | 必要になる理由 | 決定時期 |
|---|---|---|
| 7.2の寸法案の採否、旧図記載値との対応 | 試験圧、充水時間、機材運搬、現場配置 | 数値付きの図面・試験場面を作る前 |
| HV-002〜005の実位置・操作性・水密性 | 四区間が成立するか | 作者設定を先に決め、作中では現地確認 |
| 居住区の区画数、施設構成、需要、枝管・減圧設備 | 約1,000人への供給と断水影響 | 詳細な給水・復旧場面を作る前 |
| 区間内の使用先・連絡管の有無 | 隔離成立と断水影響 | 実施承認前の確認場面 |
| 計器接続口・排気点・排圧経路 | 満水維持と三名体制の成立 | 機材配置を描く前 |
| 試験圧・各点上限・安定化・判定幅 | 数値を伴う測定結果の整合 | 実施用区間票作成時 |
| 弁座漏れの確認方法 | 保圧低下の誤判定・見逃し防止 | 境界受入時 |
| 正式な監督・指揮・実施承認の指定 | 人物の権限、若年職員制度との整合 | 実施前。制度説明は作者側、具体担当は作中文書にも反映 |
| 掲示を誰がいつ見るか、M17をどこまで追うか | 知識更新と発覚の進み方 | 後続シーン設計時 |
| タンクの実水位・有効残量・需要 | 都市側の停止が倉庫へ表れるまでの時間 | 断水の影響を描く前 |
| 真の漏水・取水・排水異常の関係 | 第5話後半の因果 | 原因開示前 |
提出版はレイカの申請文書としての構成を整えたもの。未採択の作者設定を現地確認済み・実施承認済みへ変換せず、設定が固まり次第、必要な作中図面・区間票へ反映する。
8. 参照資料・設計判断の根拠
8.1 作品内資料
- 『統合管理シート_第5話『通す』(後、05-S以降).md』内05-T:M17側の機器、圧力、操作、タンク・自然流下。
- 同05-V:排水量急増、旧給水図、圧力ログ、現地下見、保圧案、ボルドの未共有の疑念。
- 同05-W:倉庫受水・生活利用、飲み水枝・シャワー枝、末端フラッシング、排水経路の未確定部分。
- 同05-Y v1.2:A〜D案、上流からの試験方針、数時間の断水、ポンプ・圧力計・排気、翌日の提出。
- 『生活設定資料_Version_2.2.md』:レイカの若年職業保護制度、勤務時間・監督・業務範囲。
- 『制圧フレーム_F-03空間寸法・運用制約設定資料_v1.6.md』:F-03の搬送・監視付き暫定運用。
- 『文章・描写・情報精度_基本方針_v1.0.md』:因果・設備状態・人物知識を厳密に管理し、工程詳細を本文へ過剰に逆流させない。
- 『統合管理シート_第5話『通す』(前、05-R以前).md』内05-N:セナの「地元の子?」、公式非常乗降場外待機区画と通行人としての接触。
- 2026-10-04の本会話:M17封止と現物接続、不一致時の再評価、金属管主体・満水維持、約1,000人の居住区想定、寸法案、区域周知、提出文書の視点を整理。採択事項と提案値は1章・7章で区別。
8.2 技術資料との関係
同資料の、区間・標高・許容圧・計器・残留空気・温度・支持・境界弁漏れ・連絡体制を検討する考え方を参考にした。対象はHDPEの現場試験であり、その受入試験圧倍率・時間・合否基準を、今回の老朽金属管の診断試験へ転用していない。
三名体制、60〜90分、初回90〜120分、観測20分、断水枠3時間・予備30分は、作品の条件に合わせて本計画で置いた工程案であり、当該資料が一律に定める標準値ではない。
9. 変更履歴
| 版 | 日付 | 内容 |
|---|---|---|
| v1.0 | 2026-10-04 | レイカ提出版と分離し、都市側・外壁側の識別対応、実接続、圧力の出所、人物知識、M17発見時の試験影響、未確定条件を整理 |
| v1.1 | 2026-10-04 | 提出版をレイカ作成の実務文書として再整理。人物制度・監督の説明を作者側へ移し、具体担当・承認は提出版に維持。寸法・弁配置の提案、約1,000人の居住区想定、断水周知、公開掲示案、図面値と現物確認の区別を追記 |