『バベル:リビルド』商業・市場・物資調達 設定資料 v1.0
作成日:2026-10-10
更新日:2026-10-10
管理状態:商業設定の正本(Q-01〜Q-08採択済み。具体配置・数値・演出候補は未設定または保留)
用途:買い物・資材調達シーンの設計、場所・流通・移動・人物知識の連続性管理
適用範囲:現在描いている地域の商業環境。都市全体の商業配置を一律には規定しない。
0. 文書の扱い
本資料は、既存正本にある経済・生活設定へ、店と市場の配置・利用・品揃えを接続する独立設定資料である。2026-10-10にQ-01〜Q-08が採択され、居住区売店の定価販売・値引き交渉に関する補足が採用された。
- 第1章の「既存確定」は、参照資料から引き継ぐ。
- 第1章の「今回採択」と第9-1節の採択記録を、以後の制作の前提として扱う。
- 採択対象はQ-01〜Q-08の骨格と価格補足。本文中で「案」「候補」「未設定」と示す具体配置・商品例・演出・手続等は、採択済みの骨格を実装するための選択肢として保持する。
- 店や市場の存在・利用条件を確定しても、特定人物がすでに来店・購入・情報入手した事実は追加しない。
- 現行の生活設定資料、各話統合管理シート、倉庫設定資料を直接更新するものではない。
- 店名・階番号・所要時間・商品価格等は、後の因果を拘束するときに具体化する。
- 商業設定を本文へ全部説明する必要はない。人物が目的に応じて店を選び、品物を買い、持ち帰る動作に必要な範囲だけ出す。
1. 既存設定と今回の採択
| 区分 | 内容 | 主な根拠・参照先 |
|---|---|---|
| 既存確定 | 局票は都市機能への請求権。登録市場などが受け取ることで信用が成立する | 生活設定資料 Version 2.2、第3章 |
| 既存確定 | 最低限の食料・飲料水・生活用品等には配給があり、追加食料・嗜好品・個人用工具・個人サービス等を局票で得る | 同、第3章 |
| 既存確定 | 外壁では局票・現物交換・信用取引・労働返済・共同体単位の借りが併用される | 同、第3章 |
| 既存確定 | 外壁民も交易や仕事で局票を得て、食料・衣服・部品・一定のサービスを買える。購買能力と住民登録・立入資格は別 | 資料集_20261010所収『宗教・死生観/死亡・喪失・出生制度』、第42〜44章 |
| 既存確定 | ミネは物資調達、生活品の手配、流通、取引相手との連絡に強い。ボルドとの関係も部材調達と修理の取引から始まった | 生活設定資料 Version 2.2、第28-5節 |
| 既存確定 | 倉庫共同体は非公式市場・闇市場・既存の取引相手から購入や交換で物資を得る。取引場所は倉庫から離れた廃市場・保守デッキ・中継通路等 | 資料集_20261010所収『外壁民・旧保安保守倉庫_生活再建設定資料』、第8-4節・第15章 |
| 既存確定 | ミネは相手選び・連絡・必要物資・交換条件・信用判断、ヒナセは中継地点への移動・技術説明・作業可否・品質確認等を担う | 同、第15-3節 |
| 既存確定 | B-19周辺には商店・パン屋の生活圏があり、澪には買い物をした記憶がある。既存各話の仮設市場等を維持する | 第2〜4話統合管理シート |
| 既存確定 | 05-Zで澪は翌日の非番に「だらだらする。あとは買い物とか」と話す | 第5話後半、05-Z v1.1 |
| 今回採択 | 職員居住区に併設された店は種類が少ない | 2026-10-10の検討 |
| 今回採択 | 職員居住区とは別の、下方の階には種類が多く一般客も来る市場がある | 同 |
| 今回採択 | 外壁側の市場には、戦後の闇市を思わせる形で昇降局装備の横流し品がある | 同。Q-05・Q-06採択。歴史上の闇市制度をそのまま移植する設定ではない |
| 今回採択 | 居住区売店は表示された定価で売ることが多く、客ごとの値引き交渉には応じないことが多い | 2026-10-10のユーザー追加指定。Q-04・Q-08関連 |
2. 商業配置の基本設定
2-1. 配置を決める理由
現在の地域では、職員居住区の下方にある貨物の荷受け・積替えと一般居住区への分配が集まる階に、大きな地区市場を置く。
品揃えの差を生む主因は次の三つ。
- 入荷できる量と経路
- 売場・倉庫・荷捌き場所の広さ
- 集まる客の人数と用途の幅
「都市全体で下層ほど豊富・上層ほど乏しい」という法則にはしない。今回の職員居住区に対して、市場が下方にあるという局所的な位置関係である。他地域に別の物流拠点や専門店があっても成立する。
地区市場と工具・部材街は、同じ商業階の別区画でもよい。別階へ分ける必要は現段階ではない。
2-2. 場所の種類
以下の呼称は場所の分類であり、固有の地名ではない。
| 種類 | 相対位置 | 主な客 | 主な商品・用事 | 利用上の特徴 |
|---|---|---|---|---|
| 職員居住区附帯売店 | 宿舎群の外縁、公開生活通路に面する | 居住職員、周辺勤務者、一般客 | 少数の追加食料、飲み物、石鹸、洗剤、補修用の小物など | 帰宅途中に寄れる。種類・サイズ・店頭在庫は少なく、表示価格での販売が多い |
| 地区総合市場 | 職員居住区より下方の、一般客が到達できる物流・居住の接点 | 一般住民、都市職員、通行条件を満たす外壁民、運搬人 | 食材、パン、保存食、衣服、靴、日用品、飲食、仕立て・修理など | 複数の店を見て選べる。個人の休日の買い物と小口の仕入れが重なる |
| 工具・部材街/卸売区 | 地区市場の荷捌き側、工房・部材倉庫・保守動線に近い | 修理業者、保守職員、工房、共同体の調達担当 | 工具、管材、継手、支持金具、シール材、中古部品、修理依頼など | 見本・在庫照会・取り寄せ・後日の受渡しがあり得る。長物や重量物は別の運搬段取りが必要 |
| 外壁接点市場/非公式取引地 | 都市側の商業動線と外壁側の中継通路が接する場所。倉庫とは離す | 外壁民、小商人、仲買人、都市側の客や作業員 | 食料、古着、生活用品、中古工具、回収部品、余剰品、一部の横流し品 | 普通の商いと来歴の曖昧な取引が重なる。商品と相手によって条件が違う |
2-3. 配給窓口との区別
配給窓口は、保障される基礎的な物資を受け取る場所。売店・市場は、追加購入や品物の選択を行う場所として分ける。
同じ建物・生活通路に並んでいてもよい。配給列と買い物客の列を一つの制度として扱わない。
一般住民全員の配給資格・品目・量は、本資料で新規に確定しない。職員生活に適用される既存の保障と、外壁共同体の自力調達を混同しない。
3. 職員居住区附帯売店
3-1. 役割
仕事帰りに必要なものを補い、遠い市場へ行く時間を省く小さな店。
売店の存在によって、澪が毎回別階へ出向かなければ食事も生活も成立しない状態にはしない。休日前の補充や、買い忘れに使える。
3-2. 品揃えの案
- パン、簡単な食事、追加の保存食
- 飲み物、小さな甘味
- 石鹸、洗剤、歯磨き用品等の追加分
- 針・糸、衣服の補修用品など
商品例であり、毎回すべてあるとはしない。衣服・靴のサイズ違い、多種類の食材、大型工具、管材等は地区市場や専門店へ行く理由にできる。
品揃えが少ない理由は、少ない客数、限られた売場、少量の入荷で説明する案。職員向けだから自動的に高級品ばかり、または粗悪品ばかりになるとはしない。
3-3. 利用と価格
売店は宿舎外縁の公開生活通路に面し、一般客も買い物できる。宿舎内部や業務区画への立入資格を与えるものではない。具体的な入口、管理境界、到達経路は必要時に決める。
職員居住区に店があることと、外部の客が私室・業務区画へ入れることは別。職員であることだけで、無料購入や一律割引の権利は発生しない。
居住区売店は、定価で売ることが多く、客ごとの値引き交渉には応じないことが多い。 ここでいう定価は、その店が定めて表示する販売価格を指す。
一般客が利用できる店でも、居住職員を含め、通常は表示価格で購入する。全売店・全商品について交渉を絶対に禁止する制度とはせず、店の通常の商い方として保持する。
この設定は、価格改定や店側が行う一律の値下げを禁じる意味ではない。その実施条件は必要時に決める。
地区市場より必ず高いとは決めない。近さ、少ない選択肢、価格が明示されていて交渉を挟みにくいことを、利用時の基本的な特徴にする。
地区市場・外壁接点市場で値引きやまとめ買いの交渉が成立するかは、店・商品・数量・取引関係による。市場へ出れば必ず安くなる、どの店でも交渉できるという設定にはしない。
4. 地区総合市場と工具・部材街
4-1. 地区市場の構成案
常設の店を核に、通路沿いの小さな売場や露店、荷捌き場所が重なる。
- 居住側:食材、パン、衣服、日用品、飲食
- 荷捌き側:小口卸、運搬、在庫保管
- 保守動線側:工具・部材店、修理工房、中古品取扱い
通路と物流を完全に分離した新設商業施設にはせず、古い都市構造へ店と生活が積み重なった場所として描ける。
これは空間イメージ案。通路幅、区画面積、店数は未設定。
4-2. 品揃えと買い方
附帯売店より、種類・サイズ・品質・値段の選択肢が多い。
ただし、大きな市場でも必要な規格・量がその日に揃うとは限らない。
個人の買い物は、小口の品をその場で買って持ち帰る。共同体向けの大量購入や資材調達は、在庫確認、取り置き、分納、運搬手配等が必要になる場合がある。
長い管材やタンクを売場から突然出現させず、在庫場所と受渡し場所を分けてよい。
4-3. 移動の意味
職員がここへ来る理由は、近所では揃わないもの、比較したいもの、食べたいもの、修理等の用事があること。
移動には一般客が使える昇降設備・通路を想定する。具体的な経路は未設定。
市場が下方にあることだけで、短時間に行って戻れるとは確定しない。混雑、昇降待ち、持ち帰れる量を、場面に必要な範囲で扱う。所要時間や追加料金は、その数値が物語の因果に必要な段階で定める。
4-4. 専門店との関係
工具・部材街では、新品・中古・修理済み・回収品の別が重要になる。
ミネは必要物資、価格、納期、支払条件、相手の信用を扱う。技術的な適合や重要部品の判断は、提示された条件や、ヒナセ等の確認に基づく。
店員が商品を説明したことだけで、その品が特定の設備へ使えると確定しない。
5. 外壁接点市場と横流し品
5-1. 基本像
外壁側の市場には、日々の食事や衣服を売る普通の店があり、その隣で、中古品、回収品、来歴の曖昧な物資も扱われる。
「外壁の店はすべて闇商売」「闇市場の商品はすべて盗品」という区分にはしない。
外壁民も正規の品を買い、都市職員も中古品や非公式な小口取引を利用し得る。誰がどの店へ行くかは、通行条件、目的、相手との関係による。
5-2. 商品の出所を分ける案
| 出所 | 内容の案 | 制作上の扱い |
|---|---|---|
| 通常の仕入れ | 都市側の店・卸から買った食料や日用品を小口で売る | 正規品が外壁で再販売されることと、横流しを区別する |
| 中古・修理済み | 個人の売却品、使わなくなった工具、修理・再生した部品 | 昇降局の印がある古道具でも、それだけで盗品と断定しない |
| 回収品 | 廃止設備等から回収された部品や資材 | 回収権限・所有関係・使用可能性は必要時に確認。回収したから自由に売れる、必ず使えるとはしない |
| 正式処分・払下げ | 都市側組織が不要品を正式に処分し、二次流通へ出した品 | 正式な処分・払下げ経路の存在はQ-07で採択済み。具体的な手続、対象、担当者は未設定 |
| 横流し・盗難等 | 公的在庫や支給品を正式な処分・譲渡経路を通さず流通へ出した品 | 具体的な不正経路、関与者、組織側の把握は、該当するシーンで別に定める |
正式処分と横流しの区別ができると、外見が似た品物でも、店主の説明やミネの信用判断に差が出る。
5-3. 昇降局装備の流出範囲
市場には、昇降局の汎用の作業装備・消耗品・携帯工具・一部の携帯機器の横流し品が流通する。個別の登場品や流出経路は、その場面で決める。重要装置の入手と使用は、別途具体的な条件を定める。
| 範囲 | 商品候補 | 留意点 |
|---|---|---|
| 最初に描きやすい品 | 作業着、手袋、作業用の袋、一般的な手工具、消耗品、小さな交換部材 | 局の印や荷札が生活の中へ残っている絵を作れる。出所と状態は個別に扱う |
| 採用時に条件を決める品 | 携帯計測器、照明、可搬工具、交換ユニット等 | 規格、状態、付属品、個体管理の有無を必要に応じて決める。安く手に入る万能品にしない |
| 重要な物語条件になる品 | 業務端末、認証媒体、制御装置、制圧フレーム本体や主要機構等 | 入手経路、運搬、使用権限、認証、保守、追跡の可能性まで別に検討。市場があることだけで入手・使用可能にしない |
業務端末には既存の利用権限管理や遠隔失効がある。端末を買えたことは、業務網へ入れることと同義ではない。
識別表示を消したことだけで、追跡・照合が絶対にできなくなる設定にはしない。すべての工具に通信や追跡機能があるとも決めない。
5-4. 値段と信用
非公式市場は一律に安い場所ではない。
- 売り手が早く処分したい余剰品や中古品は、安く出る場合がある。
- 品不足や、他の経路では得にくいものは、高くなる場合がある。
- 来歴・状態・交換対応が曖昧な品は、値段以外の負担がある。
- 馴染みの取引でも、品質や約束の履行を無条件に保証しない。
ミネの強みは、相手が以前の約束を守ったか、扱う品の説明が信用できるか、無理な条件を出していないかを、継続した付き合いの中で判断できること。
市場へ行くたびに脅しや摘発が起きる必要はない。店が開き、常連が買い、運搬人が荷を持っていく平常の時間を描ける。
5-5. 空間と秘匿
常設の小店や保管場所を核に、布の庇、折畳み売場、補修台などが重なる案。外壁側の物理的な危険や天候の影響は、具体的な位置に応じて扱う。
「廃市場」でも、周辺の物資供給や出入りまで消失した場所とは限らない。現在使える経路が何かは必要時に決める。
共同体の取引相手を倉庫まで案内しない。市場で取引できても、共同体の居住地が一般に公開されていることにはならない。
市場の存在によって、外部取引に伴う倉庫発見リスクが解消されるとはしない。
6. 流通と購買・通行の整理
6-1. 流通経路の案
| 商品群 | 想定する経路 | 現段階で確定しないこと |
|---|---|---|
| 日用品・追加食料 | 都市側の荷受け・卸 → 地区市場、附帯売店、仲買 | すべての商品が同じ卸を経由すること |
| 工具・部材 | 正規供給、工房、中古売買、修理・回収 → 専門店や取引相手 | 過去の各資材の出所、正式処分制度の詳細 |
| 外壁向け物資 | 都市側の仕入れや外壁側の回収・加工 → 接点市場 → 各共同体 | 自由な大量搬送、すべての立入制限の免除 |
| 横流し品 | 公的在庫・支給品等 → 不正流出 → 仲買や個別取引 | 具体的な関与者、管理上の抜け、組織ぐるみの関与 |
都市側の供給と外壁側の技能・修理・回収・運搬が、取引を通じて接続する。ただし、その接続は都市の制度へ全面的に加入できることを意味しない。
6-2. 「買える」「入れる」「運べる」を分ける
| 判断 | 必要な確認 |
|---|---|
| 買えるか | 支払手段、相手の受取条件、品物の販売条件 |
| 売場まで入れるか | 売場の所在地、使う通路・昇降設備、必要なID・通行権 |
| 持ち帰れるか | 大きさ・重量、運搬人、使える経路と設備、受渡し条件 |
| 実際に使えるか | 商品状態、適合、必要な認証・権限、設置・保守条件 |
局票を持つことだけで、この四つがすべて成立するとはしない。逆に、外壁民であることだけで通常の商店の商品を一切買えないとも設定しない。
附帯売店は宿舎外縁の公開通路に面し、一般客も利用できる。宿舎・業務区画との具体的な境界、地区市場への具体的経路、横流し品の個体管理は未設定。
6-3. 支払と記録
登録市場では局票を使う既存設定を維持する。外壁側では現物交換・信用・労働返済等も使う。
現物の局票、端末決済、口座処理等の媒体と、全店舗共通の決済方式は、本資料で新規に固定しない。
ミネが労働や将来の修理を対価にする場合、誰が履行するか、本人の了解があるか、共同体がその負担を受けられるかを管理する。ボルドが関わっていない約束へ、自動的に履行責任を付けない。
個人の買い物と共同体の支出を区別する。共同体の重大な外部取引は既存の合議方針を維持し、日常の小口調達との境界は必要時に定める。
7. 現行シーンとの接続
7-1. 澪の買い物
05-Z翌日の非番に、附帯売店で済ませるか、地区市場へ出るかを選べる。
地区市場へ行く場合、服の補充、食料の選択、修理、店巡り等、本人の用事を一つ置く。物流・制度説明を来店動機にしない。
私服は生活設定資料の黒・濃灰の服装を維持する。仕事を離れた時間として、疲れ、好み、買うものを迷う動作を描ける。
B-19の以前の店を思い出すことは可能。ただし、今回の地区市場を旧B-19内に置いたり、消失した店を根拠なく復活させたりしない。
7-2. ミネの調達
05-AA後なら、食料や衛生用品、今後の補修に必要な品の調達を描く案が成立する。
水や洗面・トイレの利用が一段進んでも、外から生活物資を得る必要は続く。売場、相手との会話、荷物の受渡しで、その継続を示せる。
技術部品を扱う場合は、ミネが渡された条件で交渉するか、ヒナセ等が品質・適合を確認する。ミネ一人へ設備設計の全知識を集めない。
7-3. 過去の資材を遡って変更しない
05-S以降に集まった管材、支持金具、大元タンク、濾過装置等は、この市場案だけを根拠に、すべて購入品・払下げ品・横流し品と確定しない。
特定の資材の出所を後から設定する場合は、その資材の従来の管理状態、調達時期、必要数、運搬条件と照合して別に反映する。
7-4. 断水掲示と人物知識
05-Zでは都市側の断水予定が掲示されているが、05-AA終了時点で外壁側に共有されたとは確定していない。
市場への行き帰りを、外壁側人物が掲示を知る経路に使う案は可能。ただし、実際に誰がどこで見たかを後続シーンで描く。
掲示を見て得る予定情報と、M17の用途確認・都市側の下見結果・最終実施判断を混同しない。市場の噂だけで内部の調査情報を正確に入手したことにしない。
市場の所在地を、F-03補助機械室の掲示が直接見える場所へ自動的に固定しない。
7-5. 昇降設備の使用
F-03補助保守かごの監視付き暫定運用は、一般客の買い物用経路へ転用しない。資材搬送に関わる既存使用と、市場の旅客動線を分ける。
8. シーン化する際の最小管理項目
買い物ごとに市場全体の説明を繰り返す必要はない。以下のうち、後の因果を変える項目を統合管理シートへ保持する。
| 項目 | 記録する内容 |
|---|---|
| 場所 | 場所の種類、現在の人物位置との関係、到達可能な経路 |
| 来店目的 | 何を買い、何のために使うか |
| 支出主体 | 個人、共同体、業務のいずれか |
| 商品 | 取得した品・量・状態。規格が後続の使用を拘束する場合は明記 |
| 出所 | 判明していること、店主の説明、人物の推測を分ける |
| 対価 | 局票、現物、信用、労働等。金額が後の選択へ効く場合のみ具体化 |
| 受渡し | 即時持ち帰り、取り置き、後日受取、分納等 |
| 運搬 | 長物・重量物等で重要なら、誰がどこまで運ぶか |
| 知識 | そこで知ったことと、それを知った人物 |
| 後続 | 消費、食卓への登場、補修への使用、返済・追加支払等 |
本文では、品物を手に取る、棚へ戻す、袋へ入れる、重くて持ち直す、店員にいつもの品を頼む等の動作で見せる。
商品価格の一覧、都市全体の市場総数、全店舗の営業時間、全入荷便等は、現段階の作成対象にしない。
9. 採択記録と保留事項
9-1. ユーザー判断反映
2026-10-10、ユーザーは会話で提示したQ-01〜Q-08すべてに賛成し、居住区売店の定価販売・値引き交渉について補足を指定した。
以下のQ番号はユーザーが回答した一覧に対応する。v0.1のC番号は検討段階の整理番号であり、同じ数字のQ番号と内容が一致するとは限らない。
| ID | 採択対象 | 採択内容 | 状態 |
|---|---|---|---|
| Q-01 | 買い物先の分類 | 職員居住区の売店・地区総合市場・工具部材街・外壁接点市場の四種類。工具部材街は総合市場の一角でもよい | 採択済み |
| Q-02 | 大きな市場の位置 | 現地域では職員居住区より下方の物流拠点付近。一般居住区からも人が集まる。都市全体の上下序列にはしない | 採択済み |
| Q-03 | 品揃えの差 | 居住区売店は食料・日用品の定番中心。総合市場は食材・衣服・靴・飲食・修理等があり、種類やサイズを選べる | 採択済み |
| Q-04 | 居住区売店の利用者 | 宿舎外縁の公開通路に面し、一般客も買い物できる。宿舎内部・業務区画の立入資格とは別 | 採択済み |
| Q-05 | 外壁市場の性格 | 普通の商いに中古品・回収品・横流し品が混在する。都市側の客や作業員も利用する | 採択済み |
| Q-06 | 昇降局装備の横流し範囲 | 作業着・手袋・工具・消耗品・一部の携帯機器が流通する。制圧フレームや認証媒体等は登場時に個別設定 | 採択済み |
| Q-07 | 正式な払下げの存在 | 正式処分・中古売却・不正流出の各経路が存在し、局の印がある品でも来歴は異なる | 採択済み |
| Q-08 | 場所による価格差 | 市場には安い選択肢も多いが、一律の価格差は固定しない。外壁市場も中古品の安さや品薄部材の高さなどがあり得る | 採択済み |
| 価格補足(Q-04・Q-08関連) | 居住区売店の商い方 | 表示された定価で売ることが多く、客ごとの値引き交渉には応じないことが多い。必ず市場より高いとはしない | 採択済み |
倉庫と取引場所を離すこと、取引相手を倉庫へ案内しないこと、購買能力と通行資格を分けることは、既存確定条件として継続する。
9-2. 最初の買い物シーンを作る前に決めること
- 使う店の分類と、その場面に必要な品揃え
- 人物が入れる動線。外壁側人物なら公式区画の通行条件
- 誰が代価を出すか、何を持ち帰るか
- 馴染みの相手か、初めての店か
- その場で得る情報と、誰へ共有するか
- 横流し品が登場する場合、出所が確定しているのか、人物が疑うだけなのか
9-3. 必要になるまで保留すること
- 市場名・売店名・具体的な階番号
- 澪・セナ・ナギ等の宿舎と各市場の厳密な位置関係
- 市場までの所要時間、昇降便、通行料
- 地区総合市場の規模・店数・人口圏
- 職員附帯売店の運営主体、具体的な入口、宿舎内部・業務区画との境界
- 横流しへ関与する人物・部署、不正経路、監視・取締りの詳細
- 正式処分・払下げの手続と対象範囲
- 決済媒体、掛取引の記録方法、返品・交換条件
- ミネが日常調達で使える共同体支出枠と、合議が必要な境界
- 既存工事資材の個別の出所
これらを決めるために、既存シーンを一括で改変する必要はない。
10. 参照資料・更新方針
参照した資料
- 『生活設定資料_Version_2.2』:第1章、第3章、人物別生活、第28-5節、第37章
- 『資料集_20261010』所収『外壁民・旧保安保守倉庫_生活再建設定資料』:第8-4節、第15章、共同体の合議と役割分担
- 同所収の宗教・死亡・喪失・出生制度資料:第42〜44章、第50章
- 『必須要件_20261010』所収の昇降局・昇降機・昇降路運用ガイドライン:非公式利用、密輸、物流停止と闇市形成
- 『統合管理シート_第2話「選別」』:簡易市場・仮設市場
- 『統合管理シート_第3話「落下」』:商店を含む生活圏
- 『統合管理シート_第4話「消化」』:04-Dの買い物準備、04-EのB-19商店・パン屋の記憶
- 『統合管理シート_第5話「通す」(前、05-R以前)』:05-Aの未調達資材と運搬課題
- 『統合管理シート_第5話「通す」(後、05-S以降)』:05-Sの資材分担、05-Zの非番・断水掲示、05-AA終了状態
- 『シーン統合管理フォーマット_v4.0』:確定度、資源収支、知識境界
- 『文章・描写・情報精度_基本方針_v1.0』:後の因果を変える情報の管理、本文の選択的描写
- 2026-10-10の商店配置・外壁市場・横流しに関するユーザーの検討発言
他正本との接続
本資料を商業設定の独立正本として参照する。生活設定資料を次に統合更新する場合は商業配置の骨格と日常の利用を、倉庫設定資料を更新する場合は共同体の調達経路・秘匿条件を接続する。
採択済みの骨格と、保留している具体配置・商品例・演出候補を区別する。
具体的な人物の来店、商品取得、支払、情報入手は、そのシーンの統合管理シートへ記録する。商業設定の採択だけで、人物がすでに来店・購入・閲覧した事実を追加しない。
変更履歴
| 版 | 日付 | 内容 |
|---|---|---|
| v0.1 | 2026-10-10 | 既存経済・移動・共同体条件を整理し、売店・地区市場・専門街・外壁接点市場と横流し品の扱いを未採択案として作成。元資料は未変更 |
| v1.0 | 2026-10-10 | Q-01〜Q-08すべての賛成を反映。居住区売店の公開通路・一般客利用を確定し、表示定価での販売と個別値引きに応じにくい慣行を追加。採択済みの骨格と具体配置・演出候補を区別し、判断欄を会話のQ番号に統一 |
