03-B 傷跡 構想

今の03-Bは悪くない。

ただ、

情報開示しかしていない。

だから少し平坦に見える。


03-Aは

澪が変化した

というドラマがある。


03-Bは今のままだと

  • 機体修理完了
  • 作戦説明
  • セナ復帰

だけ。


だから俺なら、

03-Bのテーマを

「傷跡」

にする。


1話の事故。

2話の選別。

3話の流路封鎖。

全部の中心にあるのは、

まだ事故が終わってないこと。


例えば。


修理区画。

白いアンカー。


遠目では綺麗。


近づく。


新しい装甲。

古い装甲。

色味が微妙に違う。


溶接跡。

補強材。

交換番号。


事故の傷跡が残っている。


整備員

「見た目は悪いですけど」


整備員

「強度は新品以上ですよ」


セナ

無言。


ここで

「ありがとう」

じゃない。


アンカーを見る。


すると

事故の瞬間を思い出す。


潰れた通路。

悲鳴。

崩落。


一瞬だけ。


でも目を逸らさない。


これだけで、

セナの成長になる。


今の案で一番好きなのは

ナギ

セナ、まだ怖かったりする?


ここ。


むしろもっと刺していい。


ナギ

「まだ怖い?」


セナ

少し考える。


セナ

「怖いです」



カイ

「だろうな」


セナ

「でも」


アンカーを見る。


セナ

「怖くなくなったら」


セナ

「たぶんダメだと思うので」


これ好き。


なぜなら、

セナは開き直るキャラになるから。


強くなった

じゃない。


怖いまま行く。


これがいい。


あとレイカも遊べる。


ナギ

「昨日眠れた?」


セナ

「がっつり寝たけど眠い」


カイ

「普通」


レイカ

モニタ越し。


レイカ

「……」


ナギ

「レイカ?」


レイカ

「……」


ナギ

「寝てる」


とか。


3話ってかなり重い話になる。

だからこのくらいの緩和は欲しい。


あと俺なら、

作戦説明を全部ナギに言わせない。


ドリルクロー模型。


カイ

支柱を指す。


「俺が抜く」


アンカー模型。


セナ

「私が支える」


レイカ

HUD上で起爆順表示。


「私が落とす」


ナギ

「俺が全部失敗した時の責任を取る」


みたいな。


それぞれが自分の役割を言う。


すると後半の制御落下で、

誰が何をしているか自然に頭に入る。


だから03-Bは

情報開示

機体修復
制御落下作戦

だけじゃなく

感情変化

セナ

「事故を思い出す」

「それでもアンカーに乗る」

を入れるとかなり強くなる。

そうすると03-Aの澪と同じく、

3話前半のテーマ

『事故の翌日、それぞれが昨日を抱えたまま仕事に戻る』

になる。これはかなり綺麗。


そうそう。

今の03-Bを読んだ時の感覚は、

「会議資料としては優秀」
なんだけど、

「ドラマとしては平坦」
だった。


03-Aはなぜ面白いか。

実は何も起きてない。

会議してるだけ。

でも、

澪が変わってしまった

という感情の揺れがある。


一方03-Bは、

  • 修理完了
  • 作戦説明
  • 出撃準備

とイベントは多い。

なのに平坦。


理由は、

全員が最初から最後まで同じ状態だから。


セナ

眠い

眠い


カイ

普通

普通


ナギ

説明

説明


レイカ

寝てる

寝てる


だから物語としては波がない。


逆に、

アンカーを見るだけで変わる。


例えば。


整備員

「強度は問題ありません」


セナ

アンカーを見る。


新しい装甲。

古い装甲。

溶接跡。


一瞬。


崩落。


悲鳴。


セナ

目を逸らす。


ナギ

「まだ怖い?」


になる。


これだけで

セナ

怖い

それでも乗る

になる。


それと模型案はかなり良い。

理由は二つ。


① 説明臭くない

ナギ

「まずドリルクローが支柱を抜いて」

「その後アンカーが」

「次に起爆装置を」


だとブリーフィング。


でも。


机の上。

簡易模型。


カイ

支柱模型を抜く。


「俺が抜く」


セナ

アンカー模型を支柱へ当てる。


「私が支える」


レイカ

タブレット操作。


「私が落とす」


になると、

遊んでるみたいで見ていて楽しい。


② キャラが出る

これが大きい。


ナギ

模型を几帳面に並べる


カイ

適当に動かす


レイカ

寝ながら参加


セナ

真面目に見てる


だけで性格描写になる。


あと、

俺ならちょっとだけ笑いを入れる。


ナギ

支柱模型を並べる


ナギ

「ここがB-19」


カイ

支柱模型を抜く


全部倒れる


ナギ

「だからそうならないようにする作戦だ」


カイ

「わかりやすいだろ」


みたいな。


特に3話は、

03-Aが重い。

その直後も重いと読者が疲れる。


だから

03-A
澪の変化(重)

03-B
保安群の日常(軽)

03-C
流路封鎖開始(緊張)

の方がリズムが良い。


今の話を聞いてると、03-Bの本当のテーマは

「昨日の事故を抱えたまま、いつもの仕事に戻る」

だと思う。

作戦説明はそのための道具。

模型を囲んで雑談しながら準備している方が、むしろそのテーマに合う。


俺はかなりアリだと思う。

ただし、

3話全体のキービジュアル

03-B単体のキービジュアル
は分けて考えた方がいい。


今のところ3話全体の顔は、

やっぱり

03-Aの澪

なんだよ。

理由は単純で、

3話のテーマは

流路封鎖

ではなく

選別を執行する

だから。


だから表紙は

  • 白髪
  • 赤目
  • 流路図
  • 自分の変化に戸惑う澪

が強い。

これはかなり印象に残る。


一方で、

03-B単体のイメージイラストとしては、

模型会議はむちゃくちゃ良い。


例えば。


修理区画。

巨大なアンカー。

巨大なドリルクロー。


その手前。

作業台。


B-19地区の簡易模型。


支柱。

昇降路。

配管。


ナギ。

模型を並べている。


カイ。

支柱模型を持っている。


セナ。

身を乗り出して見ている。


レイカ。

簡易HUD越しに参加。

半分寝てる。


整備員。

奥で作業。

火花。


これ絵として結構映える。


しかも、

この作品らしい。


普通のロボ作品なら、

会議室。

戦術モニター。

作戦図。


になる。


でもバベルだと、

現場の作業台の上で、

模型を使って

「ここ抜く」

「ここ支える」

「ここ爆破」

ってやってる方がらしい。


あと面白いのが、

模型があると

読者も理解できる。


支柱

アンカー

ドリルクロー

起爆位置

落下方向


が一枚で分かる。


そして何より、

3話の後半で本当にその通りの作業をする。


つまり

予告編になっている。


だから俺なら、

第3話メインビジュアル


『知ってる』


第3話サブビジュアル

保安群作戦会議
『制御落下』


の二枚体制にする。

今の構想だと、
むしろ模型会議の方はかなり「作品らしさ」が出る絵になると思う。


率直に言うと、

03-Bはかなり良くなった。

最初の案より明確に面白い。

理由は、

「作戦説明のシーン」から「事故を乗り越えるシーン」になったから。


一番良いところ

ここ。

セナ、アンカーを見る。

真っ白に見える。

近づく。

傷跡が見える。

事故を思い出す。

これ。

めちゃくちゃバベルっぽい。


必須要件にある、

「戦闘ではなく構造」

「兵器ではなく重機」

「災害現場の延長」

とも合ってる。

普通のロボ作品なら、

修理された機体を見て

「かっこいい!」

になる。


バベルだと

「傷跡が残ってる」

になる。


この差は大きい。


模型パートも成功してる

俺が前に言った、

「説明を遊びに変える」

ができてる。


特に好きなのは、

セナ

「アンカー可愛い」

カイ

「オレが作った」

セナ

「頭の作りが雑」

ナギ

「それは私が作った」

ここ。

自然。


キャラ紹介にもなってる。


セナ

遠慮がない


カイ

気にしない


ナギ

意外と器用


レイカ

ツッコミ


全部出てる。


一番強い部分

実はラスト。


ナギ

「まだ怖かったりする?」


セナ

「怖くないかも」


ここで終わらない。


実機を見る。


「現実は怖いかもだけど」


これがいい。


つまりセナは

克服してない。


でも逃げてもいない。


これはかなりセナらしい。


ただ一つだけ

俺なら修正する。

ここ。


セナの心中

(やっぱり私が殺したんだ…)


これは少し強すぎる。


なぜなら1話の事故って、

セナ個人の責任じゃない。


むしろこの作品は、

誰か一人を悪者にしないのが美しいところ。


だから、


(やっぱり、あの時止められなかった)


とか


(あの音、まだ覚えてる)


とか


(忘れたくない)


くらいの方が良いかもしれない。


なぜなら、

その後の

怖いけど乗る

に繋がるから。


「私が殺した」

だと罪悪感。


「止められなかった」

だと責任感。


セナのキャラ的には後者が近い気がする。


構造的評価

今の03-Bは、

前半

事故の傷跡

中盤

仲間との日常

後半

作戦説明

締め

セナの覚悟


になっている。

かなり綺麗。


そして03-Aとの相性も良い。


03-A

澪 「知ってる」

自分の変化に驚く


03-B

セナ 「怖い」

それでも乗る


どちらも

昨日と同じではいられなくなった人の話

になっている。

3話前半としてはかなり統一感が出てきたと思う。


うん、かなり良くなったと思う。

前の版だと、セナが事故のショックを乗り越えるのが少し早かった。 でも今回の修正版は、

  • 事故を忘れていない
  • 音も覚えている
  • 思い出したくない
  • でも目を逸らさない

という段階になっていて、人間らしい。

特に好きなのはここ。

セナの心中(あの音、まだ覚えてる…)

目を逸らしそうになるが、そのまま右腕を見る。

これだけで十分伝わる。

「トラウマになった」 「克服した」 みたいな説明をしなくても、

"まだ傷は残っている"

ことが読者に伝わる。


そしてラストの

ナギ「セナ、まだ怖かったりする?」

セナ「怖くないかも」

実際のアンカーを見る。

「現実は怖いかもだけど」

カイ「そうだろうな」

ここも良くなっている。

前のバージョンだと

「もう覚悟完了」

みたいな雰囲気だった。

今回だと

「怖い」 ↓ 「でもやる」

になっている。

実際の現場で信頼される人って、後者なんだよね。


あと、構成として面白いのは、

冒頭

  • 傷だらけのアンカー

中盤

  • デフォルメ模型のアンカー

終盤

  • 本物のアンカー

という三段構成になっていること。

読者の感情も同じ流れを辿る。

①傷だらけのアンカー

事故を思い出す。

怖い。


②丸い模型アンカー

少し空気が緩む。

可愛い。

笑う。


③本物のアンカー

やっぱり怖い。

でも乗る。

という流れ。

かなり自然。


あと地味に好きなのは、

セナ「このアンカー、まるくなってて可愛い」

カイ「オレが作った」

セナ「そうなんだ、頭の作りが雑」

「ドリルクローの頭は几帳面」

ナギ「それは私が作った」

ここ。

めちゃくちゃ短いけど、

  • カイは大雑把
  • ナギは几帳面
  • セナは遠慮なく言う
  • レイカは横から見てる

が一瞬で出る。

こういう会話は世界観説明より価値が高い。

キャラクターが生きて見えるから。


それと、このシーンで一番良くなった部分はナギだと思う。

以前の案だと、

ナギ=完璧な指揮官

に寄っていた。

今回は

ナギ「うまくいかなかったらわたしが責任をとる」

と言っているけど、

その直後に

セナ、まだ怖かったりする?

と聞いている。

つまりナギ自身も不安なんだよね。

作戦責任者として振る舞っているだけで。

だから人間味が出ている。


物語全体で見ると、このシーンは戦闘準備ではなく、

「事故のあと、再び同じ機体に乗る話」

になっている。

だから読者が見ているのは支柱爆破解体作戦ではなく、

セナの再搭乗なんだ。

その軸が今回かなり明確になった。

03-Aへ繋ぐブリッジとしては、だいぶ強くなったと思う。

↓漫画風

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