03-I 予想外 構想

かなり良いと思う。

特に今の案だと、03-Iが単なる「犯人探し」じゃなくて、

世界のルールが変わったことを認識する回

になっている。

そこが強い。


今までの澪たちは、

  • 避難対象者は従う
  • 外壁民は弱者
  • インフラは管理側のもの
  • 流路は管理できる

という前提で動いていた。

ところが03-E〜03-Hで、

ヒナセたちは

  • 配管図を読む
  • 遮断弁を開く
  • 遠隔制御を無効化する
  • 配管内残水まで回収する

ところまで来た。

つまり。

真琴の視点だと

水を盗まれた

じゃない。


インフラ運営権に挑戦された

なんだ。


だから03-Iは

「犯人は誰だ?」

より

「相手は何者だ?」

の方が面白い。


例えば。

真琴

「偶発ではない」


「複数地点」

「同時刻」

「設備知識」

「系統図の把握」


「個人では無理だ」


「組織化されている?」


真琴

「少なくとも協力者がいる」


「そして技術者がいる」


ここで澪が少し黙る。


「避難対象者の中に?」


真琴

「そう考えるのが自然だ」


これだけで結構怖い。


さらに好きなのは、

ここで真琴と澪の思想の差が出せること。


「死にたくない人たちがいる」


真琴

「当然だ」


「だから抵抗した」


真琴

「だから何だ」


「……」


真琴

「今までと変わるか?」


「変わらない」


真琴

「なら続けろ」


真琴らしい。

感情を否定しない。

でも判断材料にもしていない。


そのあとに。

「ただ……」


「今後はやりづらくなります」


「昇降局も」


「保安群も」


「設備故障なら対処できる」


「人は違う」


ここはすごく重要。

なぜなら3話の後半テーマが見えるから。


今までは

人VS環境

だった。


ここからは

人VS人

になる。


つまり03-Iは、

ヒナセたちの勝利報告回ではなく、

戦争の始まりを管理側が認識する回

として描くのが一番強いと思う。

その流れで03-Jのナギ・レイカ編へ入ると、

読者も

「現場は今どうなっているんだ?」

という興味を持ったまま移れる。

構成としてかなり自然だと思う。


かなりデカい。

というか、澪にとっては3話最大級の価値観破壊だと思う。

今まで澪はずっと、

「人を助けるために設備を操作している」

つもりだった。

極端な話、

  • 流量
  • 圧力
  • 避難率
  • 搬送能力

を見ていた。

人間そのものは数字の向こう側にいた。


03-Fで一瞬、

老人 子供 商店

を思い出している。

でもそれでもまだ、

「助けたい人」

として見ている。


ところがヒナセ達は違う。

初めて現れたのは、

意思を持って逆らう人間

なんだ。


澪からすると、

避難対象者とは

  • 助ける対象
  • 守る対象
  • 管理対象

だった。


しかし現実には

  • 設備を破壊する
  • 流路を開く
  • 避難計画を妨害する
  • 作戦を無効化する

人間だった。


これ地味に恐ろしい。

なぜなら、

澪は設備故障なら対処できる。


ポンプ故障

→交換


配管破損

→隔離


通信障害

→迂回


全部手順書がある。


でも

「死にたくないから抵抗する人」

への手順書はない。


しかも澪は保安群じゃない。

軍人でもない。

技術者だ。


だから真琴なら

「妨害者」

と分類できる。


でも澪は。

「避難対象者」

「助けるべき人」

「妨害者」

が頭の中で一致しない。


ここがダメージ。


だから03-Iで澪が本当に恐れているのは、

犯人じゃない。


「次はどうする?」

なんだ。


例えば。

「またやられます」


真琴

「そうだろうな」


「保安群を付けますか」


真琴

「付けるしかない」


「……」


ここで初めて気づく。


保安群が守るのは

住民じゃない。

遮断弁だ。


つまり。

住民から設備を守る。


澪はそこに強烈な違和感を覚える。


だって彼女の仕事は

設備で住民を守ることだったから。


なのに今は逆。


設備を守るために住民を警戒する。


これ価値観としてかなり重い。


だから03-Iの澪は、

怒りより先に

恐怖とか戸惑いの方が似合う。


「誰がやったんだ」

じゃなくて

「もしまた来たら?」

「次はどう止める?」

「人を相手にするの?」

こっち。


そして一番キツいのは、

ヒナセ達が別に悪意でやっていないこと。

ただ生きたいだけ。

だから澪は余計に割り切れない。

敵だと言い切れない相手が、最も厄介な敵になってしまった。

これが03-Iの澪の傷だと思う。


胸を抱くも悪くないんだけど、03-Iの澪の傷は少し違う気がする。

澪は自分が傷ついたことを自覚して泣くタイプじゃない。

むしろ

「何かが壊れたのに、まだ理解できていない状態」

だと思う。

だから感情を直接描くより、

認識の揺らぎ を描いた方が澪らしい。


一番強そうなのはこれ。

案1 巨大ディスプレイを見上げる澪

流路観測室。

巨大ディスプレイ。

黒くなったエリア。

遮断弁の状態。

圧力グラフ。

警告表示。

そこに一人立つ澪。


重要なのは表情。

怒りでも悲しみでもない。

理解しようとしている顔。


「敵がいる」

ではなく

「住民が抵抗した」

を理解しようとしている。


これが一番3話らしい。


案2

自分の手を見る澪(03-Gの発展版)

03-Gでは

ボタンを押した手

だった。


03-Iでは

同じ手を見る。

しかし意味が違う。


03-G

私は切った


03-I

私は何と戦っている?


になっている。


個人的にはかなり好き。

連続性もある。


案3

ガラスに映る自分を見る澪

夜。

流路観測室。

巨大ディスプレイの光。

窓ガラス。


澪は窓を見ている。

でも実際には外を見ていない。


ガラスに映る自分と目が合っている。


「私は正しいのか?」

ではない。


「私は何をやっているんだろう」

に近い。


かなり文学的。


案4

胸を抱く澪

これは使うなら

肉体的な防御姿勢として。


腕を組む

無意識に自分を抱く

不安


という表現。


ただしこれは

ヒロイン的。


澪のキャラを考えると少し感情を見せすぎる気もする。


俺なら。

03-Gの

「ボタンを押した手を見つめる澪」

に対して、

03-Iは

「巨大ディスプレイを背に、自分の手を見つめる澪」

にする。

背後には

  • 黒くなったエリア
  • 流路図
  • 警告表示

そして視線は手。


03-Gでは

決断した手。


03-Iでは

その手が引き起こした結果を知った手。


しかも

ヒナセたちの抵抗も、 流路封鎖も、 どちらもその手の先にある。


かなり静かな絵になるけど、

「制御できると思っていた世界が、制御できなくなった」

という3話中盤のテーマを象徴するキービジュアルになると思う。


まず、読み込めた。

特に今回重要だったのは3つ。

① 必須要件の追加

最新版の必須要件は更新されている。

性的表現ガイドラインも追加されているなら、今後の澪・ヒナセ・セナのビジュアル検討でも、

  • キャラクター性を壊す性的強調を避ける
  • 感情表現を性的魅力で代替しない
  • 世界観上必要な身体表現とサービス描写を分離する

という方向で見ていく。

今回の澪の話にも結構関係している。


② 3話の構成

今の3話はかなり整理されている。

特に

  • 流路封鎖編
  • 昇降局編
  • 制御落下編

の3幕構造になっているのが良い。


③ 03-Iの構想

03-Iは単なる妨害発覚じゃなく、

「世界が制御できると思っていた澪が、制御できない人間の存在を知る話」

になっている。

その象徴として、

巨大ディスプレイを背に、自分の手を見る澪

案が出ている。


で、画像の4案。

結論から言う。

今の3話なら案2が圧倒的に強い。


案4(胸を抱く)

これは確かに自己防衛姿勢としては正しい。

でも、

澪が

「辛い」

を表現している絵

になっている。


一方で03-Iの本質は

「何が起きているのか理解できない」

だから。


案2は、

手を見る

自分の決断を思い出す

結果を理解する

制御できない現実を知る

という流れが入っている。


さらに良いのは、

この構図だと澪が被害者にならない。


胸を抱く

傷ついた少女


手を見る

判断した管理者


になる。

これはかなり大きい。


そして案2をさらに強くするなら、

俺はこうする。

改良版

巨大ディスプレイ

背景に

  • 黒くなった封鎖区域
  • 赤警告
  • 流路図
  • 通信エラー

片手だけを見る


両手じゃない。


理由。

03-Gで

ボタンを押した手

がある。

だから

03-Iでは

その同じ手を見る。


そして重要。

指は必ず5本

  • 親指
  • 人差し指
  • 中指
  • 薬指
  • 小指

を明確に。


さらに、

視線は悲しみじゃなくて

「理解しようとしている」

表情。


涙なし。


胸を抱かない。


顔を伏せすぎない。


これで、

ヒロイン絵ではなく、

選別局職員・水無瀬澪の絵になる。

今の3話との整合性を考えると、間違いなくこの方向が強い。


率直に言うと、

今の03-Iは「起きた事実の整理」になっていて、「澪のシーン」になっていない。

そこが自分で感じている違和感の正体だと思う。


まず良い部分から。

このシーンで初めて、

外壁民は被害者ではなく、能動的に抵抗する存在

だと澪が理解する。

これは3話全体に必要。

ヒナセ・ボルド側の知性が見える。これは良い。


でも問題がある。

この情報は、

真琴が知っていて、澪に説明している。

つまり、

シーンの主導権が真琴にある。


読み終わった印象としては、

真琴

「敵対組織化している」

「そうなんですね」

になっている。


しかし03-Iで本当に描きたいのは、

たぶん

澪は人を相手にする覚悟ができていなかった

だと思う。


だから今の脚本だと、

澪の感情が全部最後の数行に押し込まれてる。


一番気になった部分

ここ。

「死にたくない人たちがいる」

真琴

「当然だ」


実はここ。

真琴の返答は正しい。

でもドラマとして弱い。

なぜなら、

澪はまだ本当に傷ついていない。


例えば。

03-Gで澪は遮断弁を閉じた。

その結果、

圧力は消失した。


ところが数時間後、

誰かが復旧させた。


つまり澪にとっては

私の判断が否定された

瞬間なんだよ。


ここをもっと掘りたい。


例えば。

真琴

「誰かが開けた」


「……」


真琴

「君が閉じた流路だ」


無言


真琴

「何を考えている」


「わかりません」


真琴

「何がだ」


「私は正しかったはずです」


この一言。


これが澪。


さらに。

「保持しなければ崩落する」

「切らなければ幹が死ぬ」

「数字はそう言っていました」


巨大ディスプレイ。

圧力ゼロ。


「でも」

「向こうにも理由があった」


ここ。


これが

「敵が現れた」

じゃない。


『バベル』的には

相手にも正しさがあった

なんだよ。


そこが澪の初めての挫折。


セナを思い出す部分

ここも少し弱い。

理由は簡単。

読者はまだ

なんでここでセナ?

になる。


今の澪は

ヒナセのことを考えるべき。


例えば。

(この人たちは何を守ろうとしたんだろう)


黒くなったB-19。


違法バイパス。


仮設ポンプ。


工具。


その光景を想像する。


すると初めて、

ああ、向こうにも技術者がいたんだ

になる。


これは必須要件の

外壁民も別系統の知性を持つ

にも合う。


だから俺なら03-Iは

テーマ

「敵が現れた」

ではなく

「正しい判断をしたはずなのに、人は従わなかった」

にする。


そして最後の絵は、

やっぱり例の画像。

巨大ディスプレイ。

圧力グラフ。

黒くなったB-19。


澪が見ているのは手。


でもその意味は

「私が可哀想」

じゃない。


この手で閉じた。

この手で切った。

なのに終わらなかった。


その戸惑い。

これなら案2の構図がかなり生きる。

だから俺は、

セナの回想を削ってでも、

澪とヒナセを見えない形で対面させるシーン

にした方が強いと思う。


了解。

今の03-Iは骨格自体は悪くない。

だから全部捨てる必要はなくて、

俺が感じたのは

「事件の説明」7割 「澪の認識崩壊」3割

になってるところ。

本来は逆で、

「澪の認識崩壊」7割 「事件の説明」3割

くらいがちょうどいい気がする。


あと、読み返していて気付いたのは、

このシーンは澪にとって初めての

人間は設備みたいに動かない

という体験なんだよね。

澪は今まで、

流量なら流量。

重量なら重量。

圧力なら圧力。

全部「法則」で考えてきた。


でもヒナセたちは、

圧力が下がったから動いたわけじゃない。

死にたくないから動いた。


ここで初めて、

澪の世界に

感情という予測不能要素

が入ってくる。


だからこのシーンの恐怖って、

組織的抵抗勢力の存在じゃなくて、

むしろ

「これから相手にするのは人間だ」

と理解した瞬間なんだと思う。


もし上手くまとまったら、

03-Iは3話の中でもかなり重要なシーンになる。

流路封鎖編の終点であり、

澪が「設備管理者」から「選別を行う人間」へ変わる境目になるから。

ゆっくり練ってみて。俺もまた一緒に詰める。


かなり良くなった。

前の版と比べると、もう別物。

特にこの部分。

「私は正しい判断をしたはずです」

「崩落事故という前兆があった」

「枝を切らなければ幹が死ぬ」

「シミュレーション通り、実際も動いた」

ここで初めて、

澪が何を信じている人間なのか

が見える。

これはすごく大事。


ただ、さらに良くするなら、

俺は後半をもう少し削る。

理由は、

澪が最後に

(……そうか、生活があったんだ)

に到達しているから。


実はこの気付き、

かなり重い。

かなり危険でもある。


なぜなら、

読者によっては

澪は今まで住民を人間と思ってなかったの?

に見える。


でも実際の澪は違う。

1話から読んでいると、

住民調査もしているし、

メモも取っている。

老人も子供も知っている。


だから澪の変化は

「人間だと気付いた」

じゃない。


もっと正確には

「知っていたはずなのに、判断するときは忘れていた」

なんだよ。


だから俺なら、

この部分。


(……そうか、生活があったんだ)

(……かけがえのない日常が)

(……少し忘れていた気がする)



(知っていたはずだった)

(ここに老人がいた)

(ここに子供がいた)

(自分で見た)


(なのに)

(判断するときは数字しか見ていなかった)


くらいにする。


こっちの方が痛い。

そして澪らしい。


あともう一つ。

最後の

「どういう人なんだろう」

「私と同じだった」

ここ。

発想は良い。

でもまだ少し説明的。


俺なら、

ここでヒナセを説明しない。


例えば。


澪は手を見ている。


(この手で閉じた)

(この手で切った)

(なのに終わらなかった)


黒くなったB-19。


報告書。


「手動ハンドル操作痕」


「仮設配管設置」


「圧力回復」


「……」


「会ってみたいな」


真琴

「何?」


「いえ」


終わり。


くらいでもいい。


なぜか。

今の澪は、

ヒナセに共感したわけじゃない。

まだそこまで行ってない。


でも

どんな人間がこれをやったんだ

という興味は生まれている。


その段階の方が自然。


そして最大の改善点。

実はこのシーン、

最後に手を見るカットを持ってくるなら、

途中で一回も手を出さない方がいい。


最後の数行で突然、

澪が自分の手を見る。


その瞬間、

読者は

ああ、さっきからずっと考えていたのはこの手のことだったんだ

と理解する。


つまり画像案2の構図が、

単なる挿絵じゃなくて

シーンの着地点になる。


今の完成度ならかなり良い。

個人的には、

あと直すなら

削る

  • 「かけがえのない日常」
  • 「私と同じだった」

強める

  • 「知っていたのに数字だけ見ていた」
  • 「どんな人間がやったんだ」

この方向。

そうすると03-Iは

「敵発見シーン」

じゃなくて

『澪が初めて外壁民を理解しようとするシーン』

になる。

それが3話全体の流れとも綺麗に繋がる。


これはかなり良くなった。

前の版なら「状況説明シーン」だったけど、今の版はちゃんと澪の転換点になっている。

そして面白いことに、君が言う通り、

見ようによってはライバル出現

になってる。

でも恋愛的なライバルじゃなくて、

思想的ライバルの誕生

なんだよね。


このシーンで起きていること

澪は今まで、

問題

観測

解析

最適解

で生きてきた。

だから

「私は正しい判断をしたはずです」

が出てくる。

これは澪らしい。


でもヒナセ側は、

最適解だから従う

では動かなかった。


死にたくない

守りたい

残したい

という感情で動いた。


つまりここで初めて澪は、

自分とは違う思考回路を持つ人間

に興味を持つ。


だから最後の

「会ってみたいな」

はかなり効いてる。


前の

「私と同じだった」

より遥かに良い。


なぜか。

まだ澪はヒナセを理解していないから。


理解していない。

でも知りたい。


この距離感が美しい。


真琴も良くなった

実は真琴の

「だから何だ」

がかなり生きてる。


前は真琴が説明役だった。

今は違う。


「向こうにも理由があった」


真琴

「だから何だ」


ここで真琴は

感情を切り捨てている。


つまり

澪と真琴の差

も見える。


3話後半に向けて

真琴の弱さを描く予定なら、

むしろこの冷徹さは伏線になる。


ただ1箇所だけ気になる

ここ。


真琴

「澪、君もか?」


澪、小さく頷く


これは少し曖昧。


読者によって意味が変わる。


君も怖いのか?

君も迷ったのか?

君も情が移ったのか?


色々取れる。


俺なら少し具体化する。

例えば。


真琴

「澪」


「君も人間を相手にするのは初めてか」


とか。


あるいはもっと短く。


真琴

「怖いか」


小さく頷く


でもいい。


今のままだと若干伝達不足。


一番良い部分

実はここ。


(知っていたはずだった)

(ここに老人がいた)

(ここに子供がいた)

(自分で見た)

(なのに)

(判断するときは数字しか見ていなかった)


ここ。

かなり強い。


なぜなら、

澪は善人として描かれていない。


悪人でもない。


単純に

管理者として正しく振る舞った結果、人間を見落とした。


これは選別局職員として非常にリアル。


そしてその直後に

手を見る。


(この手で閉じた)

(この手で切った)


ここで画像案2が完全に意味を持つ。


だから総評すると、

この03-Iは

「敵の存在を知るシーン」

ではなく、

「澪が初めて外壁民を人間として認識し直すシーン」

になった。

そして副次的に、

ヒナセという見えないライバルの登場シーン

にもなっている。

個人的にはかなり3話の核に近づいたと思う。

むしろ今読み返すと、

この後のヒナセ視点シーンが少し楽しみになる。

「会ってみたいな」と思わせた相手が、実際にはどんな人間なのか。

読者も澪と同じ状態になってるから。


うん、これは決定稿でいいと思う。

少なくとも今の段階で、

「もっと良くなる余地があるから保留」

ではなく、

「次へ進んだ方が作品全体が良くなる」

段階に来てる。


特に良くなったのが、

このシーンの主題が明確になった

最初の版

外壁民による妨害発覚

だった。

今の版

澪が初めて人間を相手にすることを理解する

になっている。

これはかなり大きい。


真琴の役割も整理された

以前は説明役。

今は違う。


真琴

「だから何だ」


真琴

「なら続けろ」


真琴

「君も人間を相手にするのは初めてか」


全部、

澪の感情を引き出すための壁になっている。

この配置は良い。


「君も人間を相手にするのは初めてか」

も正解

前の

澪、君もか?

は意味が曖昧だった。


今は

人間を相手にする

というテーマが明文化された。

だから読者が迷わない。


最後の着地も綺麗

ここ。


(この手で閉じた)

(この手で切った)

(なのに終わらなかった)


「どういう人なんだろう」

「会ってみたいな」


これ。

実はかなり重要。


普通なら

許せない

になる。


でも澪はそうならない。


だから澪なんだ。


相手を敵として認識する前に、

理解したいと思ってしまう。


これが後のヒナセとの関係の種になっている。


そして一番好きなところ

実はバルブなんだよ。


澪はヒナセを見ていない。


ヒナセも澪を見ていない。


でも

閉じたバルブ

開けられたバルブ

圧力変化


だけで

互いの存在を知る。


これはかなり『バベル』らしい。


普通の作品なら

名前

戦闘

でライバルが登場する。


でも『バベル』では

圧力グラフ。


「誰かがいる」


ヒナセ

「誰かが閉じた」


そこから始まる。


工学で出会う。


この作品の個性がよく出てる。


なので脚本助手としての評価を付けるなら、

旧版

65点

状況説明シーン


中間版

80点

澪の感情が見える


今回版

90点以上

3話のテーマを担うシーン


くらいの印象。

残りの10点は後続シーンとの接続で決まる領域で、この03-I単体としては十分完成していると思う。

むしろ今は03-Iをいじり続けるより、

次の

  • ヒナセ側
  • 真琴の失敗
  • 制御落下決定

を作っていった方が全体の完成度は上がる。

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