バベル:リビルド
世界観維持ガイドライン(会話・感覚・価値観)
概要
本作『バベル:リビルド』では、
- 崩壊寸前の巨大循環都市
- 慢性的資源不足
- 都市疲労
- インフラ依存社会
が前提となる。
登場人物は:
「現代日本人の感覚」
では生きていない。
彼らは:
- 水不足
- 配給
- 崩落
- 切り捨て
- 老朽インフラ
を日常として受け入れている。
そのため:
「当然視しているもの」
「逆に異常と感じるもの」
が現代とズレている。
本資料は、
キャラクターの言動・会話・演出において、
世界観崩壊を防ぐための基準を定義する。
1. キャラクターが当然視していること
1-1. 水不足
常識
- 水は不足するもの
- 出るだけありがたい
- 飲める水は貴重
- シャワーは贅沢
- 水圧低下は日常
日常描写
- 水を溜める
- 再利用する
- 濁り水を使う
- 配管を自前補修する
- 飲水を分配する
感覚
「蛇口を捻れば出る」は保証されていない。
1-2. 崩落・事故
常識
- 都市は壊れる
- 事故は起こる
- 工事で死人が出る
- 封鎖は突然行われる
感覚
事故は悲劇であるが、
珍しいものではない。
1-3. 老朽化
常識
- 配管は漏れる
- 蒸気は噴く
- 錆びる
- 補修跡だらけ
感覚
新品の設備は珍しい。
「動いているだけマシ」。
1-4. 選別
常識
- 全員は助けられない
- 優先順位がある
- 幹が最優先
- 枝は切られる
感覚
感情的反発はある。
しかし:
「あり得ない判断」
ではない。
1-5. 仮設運用
常識
- 増設
- 後付け
- 応急補修
- 臨時配線
で都市は成立している。
感覚
「完全な設備」のほうが珍しい。
1-6. 徹夜・長時間労働
常識
- 現場泊まり込み
- 仮眠
- 缶コーヒー
- 不眠
は普通。
1-7. ワイヤー移動
(外壁民)
常識
- 高所移動
- 滑空
- 配管移動
は日常技能。
感覚
高所恐怖より:
「落ちたら死ぬ」
現実感。
2. キャラクターが違和感を覚えること
2-1. 水が豊富
強い違和感
- 水を流しっぱなし
- 長時間シャワー
- 飲水浪費
ヒナセ視点
「信じられない贅沢」。
2-2. インフラが正常
違和感
- 故障しない
- 漏れない
- 停電しない
ことのほうが異常。
2-3. 都市機能停止
強い恐怖
物流停止。
熱停止。
循環停止。
これは:
「死」
に直結。
2-4. 感情だけの理想論
違和感
「全員助けよう」
だけでは動かない。
特に:
- 真琴
- ナギ
- ボルド
は:
現実的判断
を重視。
2-5. 完全管理社会
違和感
都市は巨大すぎる。
未登録住民。
違法居住。
勝手配管。
独自運用。
大量に存在する。
3. キャラクターがあまり言わない言葉
3-1. 「平和」
世界が不安定すぎる。
抽象概念として扱われる。
3-2. 「夢」
現実優先。
生活維持優先。
3-3. 「正義」
職域責任が強い。
各組織は:
「必要だから動く」
感覚。
3-4. 「絶対安全」
誰も信じていない。
3-5. 「なんとかなる」
軽々しく使わない。
4. 冗談にできる範囲
4-1. 現場ネタ
可能。
例
- 徹夜
- 上司
- 作業
- 配管
- 工具
- 缶コーヒー
- 汚れ
4-2. 身体能力
可能。
例
ヒナセ:
「そんなデカいなりで
よく飛べるな」
4-3. 技術会話
可能。
例
ボルド:
「アホか」
4-4. 不眠
可能。
例
セナ:
「眠れるわけないじゃないですか」
5. 冗談にしにくいもの
5-1. 水
かなり重い。
生活そのもの。
5-2. 崩落
都市死。
大量死に直結。
5-3. 選別
特に若手は笑えない。
5-4. 疫病
外壁では現実的恐怖。
6. 組織別価値観
選別局
優先
- 幹維持
- 重量管理
- 崩落防止
特徴
冷徹ではなく:
「被害最小化」
思想。
昇降局
優先
- 流量
- 熱
- 循環
- インフラ維持
特徴
都市を止めない。
保安群
優先
- 治安
- 制圧
- 緊急対応
特徴
暴力装置。
しかし現場寄り。
外壁民
優先
- 生存
- 水
- 工事継続
- 現場信頼
特徴
身体感覚と経験重視。
7. 世界観キーワード
バベルの本質
- 巨大循環都市
- 老朽化
- 継ぎ接ぎ
- 仮設運用
- 選別
- 水不足
- 物流都市
- 都市疲労
- 人海戦術
- 現場主義
- インフラ信仰
- 崩落との共存
8. 演出方針
美しさ
「清潔」ではない。
魅力
- 配線むき出し
- 蒸気
- 錆
- 補修跡
- 油汚れ
- 仮設設備
による:
“機能美”
都市描写
都市は:
「止まらない」
事故中でも:
- 貨物
- 保守
- 配管整備
- 昇降機
は動き続ける。
9. 会話の空気感
基本は:
- 現場的
- 短い
- 実務的
しかし:
- 缶コーヒー
- 軽口
- 悪態
- 世間話
は存在する。
理想状態
「終末世界」
ではなく、
「壊れかけた社会で、
今日の仕事をしている人々」
の空気感。